"妻の避妊薬" 第2話
なつみは確なアドバイスをくれた。
「だってよ。こっちにすれば?」
僕が同僚にそう打ちすると、同僚はきくうなずいた。
「ありがとう! じゃあこれにするよ」
同僚はすぐに員を呼び止め、無事にプレゼントを買いげることができたのだった。をた、同僚は僕に向かって々とをげた。
「助かったよ! お礼に飯でも奢るよ」
「ああ、ごめん。この、映画のが迫ってるからまた今度な」
「そうか、じゃあまた!」
別れ際、なつみはパッとるい笑顔を浮かべてスマートフォンを取りした。
「じゃあ、で連絡するから連絡先教えてよ」
こうして極めてスムーズに連絡先を交換することができ、そのは度々、僕となみはで会うようになっていった。
代のなみは、確か陸部か何かに所属していたはずだ。当、こんがりと焼けた肌がとても活発な印象を与えていたのを覚えている。しかし、今の彼女は、かつて焼けしていた頃があったなど微も像できないほどで、すっかり洗練されたの女性になっていた。あの、偶然あのブランドショップので声をかけられなければ、彼女だと気づくことすらなかったかもしれない。
般企業で般事務をしているなみと、版社と言ってもさな企業で働く僕とでは、勤務形態の違いから休みがわないこともなくなかった。
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僕はに取材にかけ、その代わりに平が休みになる変則なシフトだった。彼女がいなかった頃は、平休みはむしろ好都だった。どこにっても空いていて、適な休をで過ごすことができたからだ。しかし、いざ彼女ができると、この休みのわなさはデートをするできなマイナスでしかなかった。休を緒に過ごせない寂しさを埋めるため、やがて僕たちは結婚という選択肢をく識し始めるようになった。それが、僕が結婚を決した最の理由でもある。
すでに歳になっていた僕たちは、当然のようにのどこかで結婚のことを考えていた。
女性であるなみなら、なおさらそのいはかったに違いない。
だからこそ、僕が彼女にプロポーズをした、なみはびがってぶというよりも、どこか肩の荷がりたような、い堵の表を浮かべていたのが印象だった。
「子供ができるまでは、お互いこれまで通り働き続けようね」
そう話しい、僕たちは婚活をスタートさせた。結婚と決定に違うのは、朝起きると部にコーヒーの芳醇なりが漂っていることだった。
「ひろし、もう起きないと遅刻するよ」
ベッドでまどろんでいると、キッチンからなみの声がんでくる。
「うーん……」
「くご飯べちゃってよ。
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私だって会社の支度があるんだから」
こうして常の些細な言を言われるのも、婚代ならではの幸せな景だった。
僕は、結婚すればごく自然に、い段階で子供ができるものだとい込んでいていた。周りの婚社員たちが皆そうだったから、自分たちも例なく同じを歩むものだと信じきっていたのだ。
しかし、現実はそう甘くなかった。
結婚して半が経っても、が経っても、なみのお腹に子供ができる気配は向になかった。
「夜の営みだって、週に、回のペースをちゃんと維持しているのにな……なんでなかなか子供ができないんだろ」
あるの会社の昼休み、僕はデスクに突っ伏しながら、同僚たちに向けてボソッと愚痴をこぼした。
隣に座っていた同僚は、苦笑いを浮かべながらビールジョッキ(に見てた湯呑み)を置くようにアドバイスしてくれた。
「子供って授かり者だからな。違っても奥さんにそんなプレッシャーかけるようなこと言っちゃだめだぞ。気を悪くするからな」
「分かってるよ。子供ができなくて焦ってるのは、俺よりも分向こうの方だろうし……それに、子供ができたらできたで、活が変して変になるんだしさ」
僕はがり交じりにそう返した。
「それもそうだな」
同僚のその言葉に、僕は無理やり自分を納得させるしかなかった。
そして、そんなモヤモヤを抱えたまま、気がつけば結婚活はが過ぎていた。