"深夜の義実家" 第14話
「ママ、みて! おはな!」 「ねぇ、綺麗に描けたじゃない」 私はしゃがみ込み、娘のさな体をぎゅっと抱きしめた。
事故から、私たちは待望の第子を授かり、無事に産することができた。世般から見れば齢産の部類に入る齢だったが、母子ともに健康で、元気に産声をげてくれたときのは今でも褪せない。 「もう、妹か弟がいても賑やかでいいよな」 仕事部からコーヒーカップをにてきた正彦が、娘のを優しく撫でながら微笑む。私も同じ気持ちだった。できることならいうちに、もう族を迎え入れたいとで話しっている。
インターホンが鳴り、玄関のモニターを覗くと、両親の姿が映っていた。 義母の逮捕と連の事件の全貌をった私の両親は、酷く揺しながらも、私に連絡を寄越してくれたのだった。私がインフルエンサーを辞め、庭を守ってきていく決をしたことを伝えると、両親はの確執を解き、私たち夫婦をから受け入れてくれた。今では、初孫の顔を見るために毎のようにがを訪れるようになっている。
「いらっしゃい、お父さん、お母さん」 玄関のドアをけると、両親は満面の笑みで娘の名を呼んだ。 慣れな子育てに追われ、慌ただしく奮闘する毎だ。
かつてのように世界を自由にび回っていた々をいし、「あの頃は軽だったな」と懐かしくう瞬が、これから先まったく来ないとは言い切れない。
けれど、温かい湯気がちるキッチン、夫の穏やかな笑い声、そして娘の柔らかなの温もり。 これらのかけがえのない常を守るためなら、私はどんなことだって乗り越えられる。 私はリビングを包む穏やかなに目を細めながら、する夫と娘のために、この温かいを涯守り抜くことを、ので静かに誓った。