"盗撮で脅した夫と1億円超の301号室" 第15話
私は度きく息を吸い込み、たく言い放った。
「投稿しなさいよ」
話の向こうで、夫が息を呑む音がした。
「な、だと?」
夫が戸惑って言葉を詰まらせた。
私ははっきりとした声で、彼に現実を突きつけた。
「投稿しろって言ってるのよ、この狂った。投稿した瞬、あんたは刑務所よ」
私は笑を浮かべて言葉を続けた。
「さっき弁護士に会ってきたところだから、すぐに連絡がくわ。盗撮犯罪に脅迫罪、そして特殊暴まで、セットでまとめてあげるから楽しみにしてなさい」
夫は完全に虚を突かれた様子だった。
「こ、こいつ、狂ったか。本当に社会に葬られたいのか?」
私は声を張りげた。
「葬られるのはあんたの方でしょう!盗撮に、どこできなを叩いてるのよ」
私は核を突いた。
「リビングに、あんたがうっかり忘れていったわよ。置き計」
話の向こうの空気が凍りついたのがわかった。
「そのに入ってたSDカード。今私のにあるわ」
私は決定な撃を加えた。
「あんたが刃物を持って暴れるところ。すごく鮮に撮れてたわよ」
受話器の向こうから、ヒュッと息をむ音が聞こえた。
それでようやく自分が置いてきた計のに気づいたのだ。
たけしさんがちはだかって持っていかせなかった、その決定な1つのミスが、彼の首を絞めていた。
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夫の声が急にさく、すがるような声に変わった。
「おい、かずみ。ちょっと待て。俺の話を聞いてくれ」
夫はけなく命乞いを始めた。
「警察はダメだ。俺、もらわなきゃいけないし、科がついたらダメなんだよ。おい、話しおうぜ、なあ」
夫の態度は変していた。
「俺、カッとなってやったんだ」
私は酷に言い放った。
「話しい?笑わせないで」
私は切の妥協を許さない声で告げた。
「これからは、何か話があるなら私の弁護士にして。それから、もう度と連絡してきたり、のくをうろついたりしたら、そのは本当に容赦しないからね」
私は受話器をからし、通話終ボタンを押した。
「プツッ」
そして、即座にブロックリストに夫の番号を登録した。
胸がすっとした。
涯、夫の顔ばかり伺ってきてきた私が、初めてそのに鳴りつけ、自ら話を切ったのだ。
指先がジーンと痺れた。
運転席にいたたけしさんが、親指をてて笑いかけた。
「うわ、すげえかっこよかった」
私はし照れながら笑った。
「私、ちょっとかっこよかったかしら」
私たちは互いに顔を見わせ、声で笑った。
のに笑い声が響き渡った。
今度こそ本当に、あの忌まわしい束縛から解放された気分だった。
夫を完全に制圧したといしていた矢先、全く予期せぬ所からまた別の試練が芽え始めていた。
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それから数、平な夕のだった。
たけしさんがシャワーを浴びに入っている、卓のに置かれた彼の携帯話がく振した。
画面にポップアップメッセージが表示されていた。
『お兄ちゃん、私だよ。お腹もきくなってきて、もうしんどいよ』
私は審にい、画面に顔をづけた。
メッセージは続いていた。
『私たちの赤ちゃんのためにも、お願いだから連絡して。今度は本当だよ。お腹がい。お兄ちゃん』
浴から聞こえていたたけしさんのの声が、瞬にしてのくようだった。
さっきまでのを歩いているような気分だったのに、メール通で獄に突き落とされたのだ。
40代の独だと言っていたことは、1女性のもなかったと言っていたことは、全部嘘だったのだろうか。
裏切られたいで、目のが真っになった。
その、浴のドアがガチャリとき、たけしさんがてきた。
私は震えるで携帯話を彼に差しした。
私はりとしみで声を震わせた。
「これ、何?お兄ちゃんですって?それに赤ちゃんって何?」
たけしさんが携帯話の画面を確認した。
すると彼の表が瞬にして妙に変わった。
戸惑っているようでもあり、何よりもひどい嫌悪をじたのように顔をしかめた。
彼は舌打ちをして、携帯話をテーブルに投げした。
「ああ、こいつ本当にしつこいな」
私は詰め寄った。
「何がしつこいのよ、あなた。