"盗撮で脅した夫と1億円超の301号室" 第8話
そして私の腹部の辺りに、何かずっしりといものがじられた。
数に目で、お尻で確認しただけのあの巨なが、今私の体に直接触れ、私を押さえつけていた。
彼は私の元に顔を寄せ、苦しげに息を吐いた。
「さん、僕、もうできません」
たけしさんの声が荒々しく震えた。
彼のい吐息が私の元に触れると、全に鳥肌がった。
私が彼を突き放さないと見ると、彼は私をひょいと持ちげた。
まるで羽のように軽く、だ。
夫は米袋も持ちげられないなのに、この男は私を抱いても揺らぎつなかった。
その凄まじい力に押さえつけられる気分。
正直に言って、ゾクゾクした。
彼は私を抱いたまま、リビングのソファへとズンズン歩いていった。
ソファに私をろすと、すぐその巨な体が私のに覆い被さってきた。
が濡れていても構わない。
何もかも構わなかった。
彼が荒々しく付けをしてきた。
器用でぎこちないキスだったが、それだけに真のこもったいキスだった。
まるでい塊が私をみ込むかのようだった。
彼は唇をし、息を切らしながら私を見た。
「さん、丈夫ですか?僕、ちょっと、かなりきいんです」
彼が配そうな、しかしの奥底で欲望が燃え盛る目で尋ねた。
私は返事の代わりに、コクりと頷いた。
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「分かってるわ。だから……」
どれくらいのが経ったのかも分からなかった。
窓のが暗くなるまで、私たちはリビングのソファで互いをすことができなかった。
音だけがしとしと聞こえていた。
ふと、怖くなった。
私、今何をしているんだろう。
しかし議と悔はなかった。
むしろ胸のどこかがぽっかりといたようにすっきりし、満たされるだけ満たされた満腹が私を包んでいた。
たけしさんが体を起こし、私を見ろした。
汗で濡れた髪をかきげる彼の顔には、私を自分の女だとでもうような差しが宿っていた。
彼は私の頬をそっと撫でながら尋ねた。
「かずみさん、丈夫ですか?」
私は彼のに頬を擦り寄せ、微笑んだ。
「ええ、丈夫よ。私、きててこんな気持ち初めて」
その言葉に彼がパッと笑った。
そして私の額に優しく付けをした。
「僕もです。僕の体、みんな怖がるばかりだったのに、かずみさんは僕を全部受け入れてくれた」
私たちはしばらく、そうして見つめっていた。
このままが止まってしまえばいいのにとった。
この古いリビングが国のようにじられた。
しかし、現実はいつも予告なしに、それも最も残酷なタイミングでやってくるものだ。
リビングのテーブルのに置いてあった私の携帯話が、けたたましく鳴り始めた。
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静寂を破るその音に私たちは同に驚き、体をした。
画面を見ると、加藤圭の4文字が浮かんでいた。
夫だった。
臓がに叩きつけられるようだった。
の夜に帰ると言っていたが、なぜ今話をかけてきたのだろうか。
私は震えるで携帯話を取った。
たけしさんは緊張した面持ちで、息を殺して私を見つめていた。
私は声を振り絞り、話にた。
「もしもし」
声が震えないように、唇をぐっと噛んだ。
話の向こうから、夫の野太い声が聞こえた。
「ああ、俺だ。そっちは、ひどいか」
受話器の向こうから聞こえる夫の声は、いつもと変わらなかった。
堵のため息をつこうとした矢先、夫の言葉に私の血の気がサーッと引いた。
「がひどすぎて、釣りも何もかもやめた。もうをらせて帰っているところだ。もうすぐ着く」
夫は苛たしげに続けた。
「あと5分くらいで着くぞ。飯作ってあるだろうな」
私はを疑い、聞き返した。
「5分?」
夫は当たりのように答えた。
「5分だと言ったんだ」
私はパニックになり、声を裏返した。
「なんですって?来るって言ってたじゃないですか」
夫はさらに嫌になった。
「ああ、でできないって言ってるだろう。うるさいな。ドアはけとけ」
夫は方に用件を伝えた。
「この鍵がうまく回らなかったからな」
プツッ。
話が切れた。
私は呆然と携帯話を持ったまま、たけしさんを見つめた。
恐怖に怯えた私の顔を見て、彼が慌てて尋ねた。