"盗撮で脅した夫と1億円超の301号室" 第2話
所のおばさんたちのでは、かなり話題になっていた。
体格はあんなに派なのに、どうして結婚できないのかしらね。
夜に見るとちょっと怖いわよね。
そんなに言われていたが、私の目にはただ孤独で萎縮した体のきな子供のように見えた。
どこかのある差しが、まるで自分の境遇と似ているようにえて、気の毒にもなったのだ。
私は301号のにち、ゆっくりとチャイムを押した。
しばらく待っても、からの気配がなかった。
私がもう度押そうとを伸ばしただった。
からドスンドスンというい音が聞こえてきた。
ドアがガチャリとき、隙から顔が見えた。
たけしさんはし驚いたような表を浮かべた。
「どなたですか?」
私はし姿勢を正し、丁寧に挨拶をした。
「ああ、です」
てきたのはたけしさんだった。
まだ寝ていたのか、ボサボサの髪にランニングシャツ姿だった。
しかし、その姿は実に驚くべきものだった。
くで見るのは初めてだったが、いランニングシャツからのぞく腕は、私の太ももよりも太く見えた。
浅黒い肌に浮きた血管。
そして岩のようにそうな胸の筋肉が目のにドンと現れ、私はわず息をんだ。
私の夫の痩せてい腕とは比べ物にならない。
濃い男の匂いがプンと漂ってきたからだ。
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私は揺を隠すように、しで言った。
「ああ、こんにちは。お休みを邪魔してしまったみたいですね」
彼はこちらの線に気づき、慌てて自分の体を隠すように腕を組んだ。
「いいえ、昨は夜勤でして。どうぞお入りください」
私は首を横に振り、をしにした。
「ああ、いいえ。ちょっと待ってください」
彼は慌てて部のに入ると、Tシャツを着て再びてきた。
私が賃のことで来たと伝えると、彼はひきつった顔でしきりに申し訳ないと謝った。
彼はそのでスマートフォンを取りし、振り込みの操作を始めた。
そのきな指でさな画面をトントンと叩く姿が、クマがゲームをしているようで、私はわず笑いそうになった。
私はスマートフォンの画面を確認し、彼に向かって微笑んだ。
「確認しました。では、おやすみなさい」
私が背を向けようとした瞬だった。
彼が歩にて、急いで私を呼び止めた。
「あの、さん。図々しいお願いですが、1つだけお願いできませんでしょうか?」
私はを止め、振り返って彼の顔を見た。
「お願いですか?」
彼は気まずそうに線をそらし、をかいた。
「部の蛍灯が切れたのですが、自分で替えようとしてもうまくいかなくて」
彼は部の奥を指差し、困ったような顔をした。
「がグラグラするせいか、がるとギシギシ言って。
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無理にやろうとすると何度も落としてしまって」
私はので密かに舌打ちをした。
あんなのような体格の男が、蛍灯1つ替えられずに困っているなんて。
でも、断ることはできなかった。
そのきな体を縮こまらせて、私の判断を待つその瞳があまりにも切実だったからだ。
私はさく頷き、部のへとを踏み入れた。
部のには、ガランとした景が広がっていた。
古いベッドが1つと、さな卓、が全てだった。
男の1暮らしの部なので独特の匂いがするかとったが、にも片付いていた。
井を見げると、リビングの照カバーがれたまま球がぶらがっていた。
そのには卓の子が置かれていた。
私は子の横にち、座面をしっかりと両で押さえた。
「私が子を押さえていますから、たけしさんはめ込むのをちょっと見ていただければ」
彼は本当に申し訳なさそうな表を浮かべ、私の横にった。
私は卓の子にをかけ、ゆっくりとに登った。
私は背がい方なので、つま先ちでやっとが届くくらいだった。
彼がからしい蛍灯を差しした。
「これをどうぞ」
私は彼からしい蛍灯を受け取り、はめ込もうとした。
しかし、ソケットの穴がうまくわなかった。
腕をずっとげていると、肩が凝り始めてきた。
私は首を傾げ、し苛ちながら呟いた。
「あら、どうして入らないのかしら?」