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"15年間の車椅子詐欺、夫の足が立った日" 第4話

「あぁ……あの方、ですか?」

その女性は、苦笑いを隠せないような、呆れ返ったような複雑な表を浮かべて言った。 あの子に乗ってはいるけど……なぜか、この病院で受診するわけでもなく、いつもリハビリ科でもなく、1階の受付の女性たちにしつこく声をかけて、話をつくろうとするんですよね……迷惑しているんです。

その言葉に、周囲の空気が瞬で凍りついた。 「おい……待ってくれよ」 弘は自分のが悪くなるのをじ取り、あわてて受付の女性を止めようとした。

「弘、黙ってちょうだい!」 私は弘を鋭く睨みつけ、受付スタッフに向かってさらに問い質した。 用事もないのに、ですって……? 弘はこの診察カードを使って、こちらに通院していると言っていますが……。

私は古い診察券を見せながら聞いてみた。 通院……? そちらの男性は、通院なんかしていらっしゃいませんよ。そもそも、その診察券、随分昔の、当院が統移転するのものじゃないですか……。

女性スタッフは私に憐れむような目を向けた。 あなたは、奥様ですか? 正直、こちらの男性を入禁止にしたいのですが……別に診察を受けるわけでもないのに、無駄話をしに来て、彼が何をしたいのかさっぱり分かりません。ご族ご苦労様です、と言いたいところですが、実態はただの……その……。

それは、本当にすみませんでした……私はてっきり、こちらの病院に通院しているものとばかりっていたので……。

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は受付で無駄話をしたあと、どこか別のところへかけていっているみたいでしたよ。

それを聞いた周囲のたちは、斉に弘に氷のようにたい線を送った。 な、なんだよ……俺は活で、友もいなくて寂しかったんだ……ちょっとと話したい気分だったんだよ……。

は必に周りに言い訳をする。だが、誰ももう彼を同の目で見ていない。みんな、々しいものを見る目でたく見ろしている。

私は、呼吸をし、ポケットからスマホを取りす。 弘……あなたに、わせたいがいるの。

私がそう言うと、駐に待たせておいた私ののドアがき、とある物がりてきた。 それは、すでに病院を数に退職している、元担当医の林田医師だ。

いやぁ……随分懐かしい患者さんだね、弘くん。 髪混じりの林田医師は、苦笑いを浮かべながら、自分のでシャキッと歩いてづいてきた。 そして、林田医師は、びとので弘の状況をハッキリとかした。

なぜ子なんか使用しているのですか? 15のあの、弘さんがが病院を受診したは、ただの軽い首の捻挫だったはずですが。

の15の怪は、単なる捻挫だった。 林田医師は懐かしそうに、しかしきっぱりと言い放った。 弘さんのことはよく覚えていますよ。

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こちらは「ただの捻挫だ、2週で治る」と言っているのに、「この痛みはただごとではない、が腐る、障害者になってしまう」と、のようにげさにギャーギャーと騒いで、医者である私を困らせたものだ。そのため、弘は、とっくの昔に完全に完治している。

俺は、障害者になってしまうと騒いでいましたが、全然軽傷でした。いやぁ、あのは「自分は歩けないから障害者帳用と期休業の診断せ」とごねられましたが、さすがに医学根拠がないのでできませんからね。

つまり、みんなから気を使ってもらえて、お世話をしてもらえて、しかも働かずに楽ができるのをいいことに、弘は15も「歩けないふり」を完璧に続け、私を、そして義両親を欺き続けていたのだ。

おい……! ばらすなよ、林田! の過を、こんなでペラペラと……! そう言うと、弘は林田医師に向かって逆ギレしてがろうとした。

よくもまぁ、こんな、嘘をつき続けて……私と、ご両親がどんないであなたの世話をしてきたとっているの……!

私は、りと軽蔑のあまり、声が震えた。 みんなので林田医師にすべてを暴かれた弘は、き直るように両を広げた。

なんだよ、文句あるか? そして、私のほうを向いて、吐き捨てるように言った。 おが勝に勘違いしただけだろ。

俺はただ子に乗っていただけだ。

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