"3200万円を隠した姑と「養ってやる」の夫" 第18話
義母は私が放置していたゴミ袋を、わざとらしくため息をつきながら自分で捨てにった。
夫も文句を言わずに自分でコンビニ弁当を買ってきて、静かにべている。
会議のに向けて、かわいそうな被害者を演じる練習をしているのはだった。
私がリビングにいても、は私をれなを見るような目でチラチラと観察してくる。
自分が勝者になるストーリーを完成させ、すっかりしきっているのだ。
私はそんなの文芝居を完全に無した。
私にはやらなければならないことがあった。
曜の午。私は半休を取り、再び法律事務所へ向かった。
弁護士の先と、週末の親族会議に向けた最終な打ちわせをするためだ。
藤弁護士は私の提した証拠類を綺麗にファイルにまとめながら静かに言った。
「ご主は、奥様の精神な問題をでっちげ、ご自の倫と財産隠しを正当化しようとするでしょう」
弁護士の言葉は力かった。
「相が嘘をねればねるほど、真実を突きつけられたのダメージはきくなります」
私はファイルを受け取り、くをげた。
のにあるファイルのみが、私のに確かな勇気を与えてくれた。
そして曜。
親族会議の当がやってきた。
約束のは午だ。
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午から、義母はソワソワとのをき回っていた。
いつもは派なのを好む義母だが、今はなグレーのカーディガンを選んで着ている。
わざと背を丸め、いかにも嫁にいじめられている々しい姑を演しているようだった。
夫も休のカジュアルなではなく、アイロンのかかった清潔なシャツを着て、神妙な顔を作っている。
しばらくして、私がキッチンでお茶の準備をしていると、夫がづいてきた。
夫の声には勝者のような響きがあった。
「美、今で全てを終わらせてやるからな」
夫は無邪気に信じ込んでいる。
「おがいくら喚いても、夫叔父さんたちが誰を信じるかはだ。血の繋がった族の絆を舐めるなよ」
親族が自分たちを見捨てるはずがないと信じ切っているのだ。
私はを止めず、お茶の葉を急須に入れながら答えた。
「そうですね。今で全て終わります。楽しみにしています」
私のその落ち着いた態度が気にわなかったのか。
夫はで笑い、リビングへ戻っていった。
午分。
玄関のチャイムが鳴った。
私がドアをけると、そこには夫叔父とその奥様がっていた。
続いて、しれた県にんでいる私の両親も到着した。
総勢が、がのリビングのテーブルを囲むように座った。
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部の空気はピンと張り詰めている。
両親や叔父たちはただならぬ雰囲気をじ取り、緊張した面持ちで黙り込んでいた。
最初にをいたのは夫だった。
「今は、お忙しいところ集まっていただき本当に申し訳ありません」
夫は々とをげ、いかにも辛そうな、苦悩に満ちた表を作った。
「実は妻の美のことで、皆様にご相談があります。私のから言うのも恥ずかしいのですが……」
夫は言葉を濁し、ちらりと私を見た。
私は無表のまま、ただ静かに夫の顔を見つめ返した。
夫は用していた台本通りに語り始めた。
「美は最の様子がおかしいのです。仕事のストレスなのか、母に対する態度が常軌を逸していまして……」
夫の言葉は続く。
「突然事を切放棄し、母に過酷な労働をするようになりました。さらに私たちが管理していた活費の座から、勝にを引きしてしまう始末で……」
夫叔父の太い眉がピクリといた。
おじさんの厳しい線が私に向けられた。
「美さんがそんなことを……?」
義母が待ってましたとばかりに、ハンカチを目に当てた。
「そうなんです、夫さん。私もう怖くて……」
義母は震える声で、テーブルのに数枚のを並べた。
それは私が数に印刷した、活分担案と事代の料表だった。
義母は涙声を作り、必に自分の被害を訴える。
「見てください。美さん、私がし事を頼んだだけで、こんな請求みたいなものを突きつけてきたんです」