"3ヶ月開けなかった白い封筒と流産した妻" 第15話
数の役員たちので、啓介は1番奥の席に座っていた。
桜は部にを踏み入れた瞬、彼の線をじた。
3と同じ顔。
だが、その差しは全く違っていた。
啓介はし痩せた顔で彼女を見つめ、ちがることも声をかけることもできずにいた。
桜は彼に特別な挨拶はしなかった。
席者全員に向かってをげると、こう言った。
「アトラスパートナーズの桜です。本より、名グループの経営改善に関する実調査を統括いたします」
その言葉が終わった、啓介の指がテーブルのでゆっくりと固まった。
彼は何千回と像してきた。
再会したら謝ろう。
引き止めよう。
座してでも戻ってきてくれと言おう。
だが実際に彼女が目のに現れると、桜の瞳には自分が取るにらないにしか映っていないようにえたからだ。
会議はが入り込む隙もなくめられた。
桜は名グループの核をなす5つの関連会社をスクリーンに映しした。
資の流れと、事業の依関係を確に説していく。
「現の名グループの問題は、売の減そのものではありません。損失を隠蔽するため、健全な事業のキャッシュを繰り返し引きしていることの方がはるかに危険です」
ある役員がそうな顔で尋ねた。
「では、赤字事業を全て売却しろとそうおっしゃるのかね」
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桜は首を横に振った。
「それが最も簡単な方法ですが、最善の方法ではありません」
彼女は静に言葉を続ける。
「再能な事業と構造に終わっている事業を、まず切り分ける必があります」
別の役員がを挟んだ。
「がない。債権者たちもいつまでも待ってはくれんぞ」
桜は落ち着いて次のスライドに切り替えた。
「3ヶ以内にキャッシュを確保できる非核資産から理を始め、2つの関連会社は法を分したで独採算の能性を検討します」
彼女はまっすぐにを見た。
「そして全ての主な投資案件は、会の単独承認制から委員会の承認制へと変更していただきます」
会議の空気が瞬でくなった。
その文は事実、啓介の権限を剥奪するというだった。
ある役員が啓介の顔を伺いながら言った。
「それは、啓介会に対してあまりに厳しい条件ではないかね」
桜はその初めて啓介を見た。
「これは特定の個を罰するための条件ではありません。会社が1の判断で再び揺らぐことのないようにするための全装置です」
啓介はその言葉を聞いてもりを見せなかった。
むしろ、い声で言った。
「受け入れよう」
役員たちが斉に彼を見た。
啓介は桜から線をさないまま付け加えた。
「桜さんが求するコントロール、全てむ」
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桜は微かな表の変化も見せずに答えた。
「私の求ではなく、投資の条件です」
そのい言が、どんな非難よりも啓介の胸に突き刺さった。
会議が終わった、啓介は廊で桜を呼び止めた。
「桜」
桜がち止まる。
直は2のの空気を読み、先に歩き距を取った。
啓介はゆっくりとづいてきた。
3ので準備してきた言葉は、全て消えっていた。
結局からたのは、ごくありふれた言だった。
「元気だったか」
桜は瞬彼を見つめてから答えた。
「ええ」
敬語だった。
啓介の顔が張る。
桜は淡々と付け加えた。
「業務です、啓介会」
その呼び方に、啓介は息をんだ。
「しだけでいい。話せないか」
桜はややかに言い放った。
「本の会議内容についてでしたら、調査チームを通してお話しください」
啓介がすがるようにをく。
「会社のことじゃなくて……」
桜の差しがしたくなった。
啓介は慌てて言葉を継いだ。
「あの封筒、見たんだ。見るのがあまりにも遅すぎた。俺は……」
桜は静かに彼の言葉を遮った。
「ここでその話はやめてください」
啓介がごもる。
「それは会社の廊でする話ではありません。それに私が今ここに来たのは、その話を蒸し返すためではないので」
啓介は彼女の腕を掴もうとして、空でを止めた。
3ならごく自然にしたであろう振るいは、今や許されない接触だと分かっていた。
「1度だけでいい。