"20万円を惜しんだ子供たちと6300万円の絶縁" 第7話
夫の好きだった釣りも、費用がかかるからと控えめにした。
私が欲しかったしいも、何もし続けた。
全ては子供たちのためだった。
息子が就職して、娘が結婚してそれぞれの庭を持った、私たちはからんだ。
「これで私たちの役目は終わったね」
夫はそう言って、嬉しそうに笑っていた。
でも、役目が終わった途端、私たちはお荷物になったのだろうか。
朝のが部に差し込んできた、私はベッドから起きがった。
そして、1つの決断をした。
このを売る。
そして、子供たちのから姿を消す。
それが最善の選択だと、確信した。
復讐のつもりはなかった。
彼らを困らせようとか、悔させようとか、そういうは議と湧いてこなかった。
ただ、もう切の期待をしたくなかったのだ。
期待して裏切られる痛みを、これ以わいたくなかった。
誰かに頼って拒絶される苦しみを、もう度と経験したくなかった。
私は支度をえ、必な類を持ってをた。
そして、所の産会社を訪れた。
さな事務所だったが、域では老舗の会社だと聞いていた。
ドアをけると、営業マンがちがり、笑顔で迎えてくれた。
「いらっしゃいませ」
私は受付のカウンターに歩み寄り、静かに言った。
「このを売りたいのですが」
私は所をいたを、カウンターのに差しした。
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営業マンはを受け取り、所を見た瞬、表が瞬変わった。
驚きと興が入り混じったような、プロの顔つきになった。
「ああ、あの域ですね。今非常に注目されているエリアです」
彼はすぐに奥の応接スペースに私を案内した。
「再発で産価値が急昇しています」
担当者は席に着くと、に話を聞いてくれた。
域の再発状況、周辺の取引事例、予される売却価格。
彼は資料を取りし、詳しく説してくれた。
「この域は今、非常に需がいです」
営業マンは自信ありげに言う。
「買いはすぐに見つかるといます。投資目の方もいですし、建て替えを考えている方もいらっしゃいます」
私は彼の目を見て、はっきりと伝えた。
「できるだけく売却したいのです。1でもく」
私の言葉に、営業マンはし驚いたようだった。
しかし、すぐにプロフェッショナルな表に戻って尋ねた。
「何か急がれる理由でもあるのですか?差し支えなければ教えていただけると、より良い提案ができるかもしれません」
私はし線を落とし、く答えた。
「個な事です。詳しくは話せませんが、とにかくく売却したいのです」
私の真剣な差しに、営業マンも状況を察したようだった。
彼はく頷き、資料を閉じた。
「承しました。まずは正式な査定をさせていただきます。
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ご都はいかがですか?」
私はすぐに頷いた。
「お願いします」
1週、正式な査定額がた。
私は再び産会社の事務所を訪れていた。
応接で、営業マンが分い資料を広げながら説を始めた。
「査定の結果ですが、6300万円で売りすことをお勧めします」
私はその数字を聞いて、静かに頷いた。
営業マンは資料の項目を指差しながら続ける。
「の価値が非常にく、建物は古いですが条件を考えると妥当な価格です」
彼はるい声で付け加えた。
「むしろこの価格でも、買いはすぐに見つかるといます」
6300万円。
固定資産評価額とほぼ同じ額だった。
像以の額だった。
夫と2で建てた、いの詰まったが、これほどの価値を持っていたなんて。
営業マンが私の顔を覗き込み、確認を求めた。
「この額で売却をめてよろしいですか?」
彼は契約を準備しながら言う。
「急いでいらっしゃるとのことでしたので、広告も積極にさせていただきます」
私は迷うことなく、はっきりと答えた。
「お願いします」
もう戻りはできない。
戻りする気もなかった。
「できるだけく買いを見つけてください」
営業マンは力く頷いた。
「承しました。全力で対応させていただきます。田様のご期待に添えるよう頑張ります」
そこから事態は驚くほどくんだ。
産会社が広告をすと、すぐに問いわせが殺到した。