"鶏小屋の少女を閉じ込めた叔父と百億円の元孤児" 第10話
カリンは胸を張って言った。
「ゆくゆくはテン農園のオーナーになる!」
と張り切っている。
まあ、俺もともかも、カリンがそのにやりたいことをしてくれたらいいとっている。
俺はしい事業として、親を失った子供たちや苦しい活の庭の子供たちに、無償で事や体験のを提供している。
会社の利益の部は、そのための資として運用されている。
かつての自分のように、誰にも助けてもらえなかった子を救うために力を尽くしている。
そして、その事業を任せているのがともかだ。
ともかはスーツを着こなし、堂々と挨拶した。
「こちらの事業所を務めております、ともかと申します」
事業が軌に乗った頃、俺はともかにこの事業を任せたいと話した。
ともかは最初こそ戸惑っていた。
「私にできるかな……」
とそうにしていたが、俺は説得した。
「ともかは子供たちの苦しみをっているだ。そういうにこの事業は任せたい」
ともかは決を固めたように頷いた。
「うん。久則がそういうならできる気がしてきた。やってみるよ」
俺の説得に、ともかは引き受けることを決めてくれた。
そして今では、雑誌やテレビでも紹介される名事業所になったんだ。
俺は今も社として、会社の今までの事業に加え、社員たちからアイデアをもらいながら様々な事業にチャレンジしている。
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そして、俺がに帰ると必ず迎えてくれるがいる。
「テン、ただいま」
テンはもう12歳だ。
老犬だけど、今も元気に暮らしている。
ちなみに浩司のことだけど、あの所のみんなから総スカンをらった。
それに加えて、奥さんののり子にも見捨てられたらしい。
浩司は1であのに暮らしていたが、活が苦しくなりを放した。
今はどこにったかわからない。
ともかは聞いた、複雑な表で言った。
「どこにってもいいけど、元気で誰にも迷惑かけてないといいけど」
と苦笑いしていた。
族になれたことで、俺はそれまでのろ向きな自分とさよならし、にむ勇気を得ることができた。
族の絆はおでは絶対に買えないものだ。
今はテン農園にともかと2で向かった。
カリンは先に農園で待っていた。
俺たちの乗ってきたを見て、カリンがびっくりしながら聞いた。
「その軽トラ、まだ乗れるの?」
ともかも笑いながら同した。
「確かにずいぶん古くなったね」
俺はハンドルをポンと叩いた。
「いや、まだまだ現役だぞ」
カリンは呆れたように言った。
「まあ、乗れるならいいけどさ。でも最エンジンのかかりが悪いよね」
俺はドヤ顔で答えた。
「あれはコツだ。コツがあるんだよ。こう、俺とのあの呼吸というか」
カリンは笑って突っ込んだ。
「もう危ないじゃん。しいのにしようよ」
俺は首を横に振った。
「いや、だってあれは……」
俺の言葉に、ともかとカリンがニコニコして遮った。
「私たちにとっていのだもんね」
ともかが優しく微笑んだ。
「それは私も緒だよ」
俺は嬉しくなって頷いた。
「うん。ありがとう」
この軽トラックから始まった会いの物語は、これからはの物語としてたくさんの繋がりをんでいくだろう。
俺はその会いの1つ1つを切にしながら、する族ときていく。