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"頭金300万を1万円にした婚約者の末路" 第12話

自分の非などこれっぽっちも認める気はなく、被害者の仮面を被り、親族総で私をリンチして屈させようという算段だ。

続いて、悠馬からSMSが届いた。 LINEを着信拒否されたことに気づいたのだろう。

『咲良、頼むから静になってくれ。 母さんは本当に臓の発作を起こしかけてるんだ。親戚の叔父さんたちもみんな激してる。 このままだと、咲良の会社やおの実にまで親戚が抗議にくって言ってるんだぞ? 俺はおを守りたいんだ。だから今すぐ事の取りげに同して、の話を元に戻してくれ。 そうすれば、俺が母さんと親戚を全力で宥めるから。 俺たち、ってただろ? こんなおのことで、の未来を壊していいのかよ?』

画面を見つめながら、私は自分の体から「佐伯悠馬」という男に対するの最の燃え殻が、サラサラとに流されて消えていくのをじた。

『俺はおを守りたい』。 どのがそれを言うのだろう。

私の名を偽造し、母親の法侵入にを貸し、私の頬を殴りつけておきながら、親戚の脅迫をダシにして私を脅迫している。 彼は守ろうとしているのではない。 母親のヒステリーと、親族からの突きげに耐えきれず、私を贄に差しして自分が楽になりたいだけなのだ。 信じた男の正体は、どこまでも卑屈で、自分の保のためなら平気で嘘をねる寄虫だった。

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私はSMSに、これ以ないほど簡潔な返信を打ち込んだ。

【私の実や会社に親戚が接触した罪および名誉毀損罪として即座に警察へ通報し、法措置を追加します。叔母様からの脅迫めいた留守番話の録音データもすべて警察に提する準備ができています。 の未来は、あなたが私の顔を殴り、類を偽造した瞬に消滅しました。 これ以の連絡は、私ではなく、に届く通の窓へお願いします】

送信完の文字を見届けた、私はスマホの源を落とした。

夕暮れのを歩きながら、私は駅の法律事務所の板を見げた。 昨夜予約を入れておいた、婚・銭トラブルを専とする弁護士との面談予約は、の午だ。

持参する証拠は、すでに完璧に揃っていた。

悠馬が無断で百万円を母親へ送した通帳の

私の百万円の処を示す、過の定期預解約と積の記録

悠馬が偽造した都ホームの同のコピー

都ホーム支が発した断および凍結の

殴られた翌に取得した全治の診断と、頬の負傷写真

登紀子による法侵入と財損壊の現写真、110番通報の履歴

親戚からの脅迫話の録音データと、悠馬からの脅迫まがいのメッセージ群

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で叫ぶ必はない。 涙を流して同を乞う必もない。

佐伯登紀子。佐伯悠馬。 あなたたちが誇らしげに振りかざした「族の絆」と「親孝」の正体が、ただの犯罪とな搾取の積みねであったことを、逃れようのない現実の数字と法の名のに突きつけてやる。

の、を剥がされて吹き曝しになったあので、せいぜい震えて待っているがいい。 本当の精算は、これから始まるのだ。

内容証郵便が越の佐伯邸と悠馬の勤務先に届いたのは、の午だった。

担当を依頼した内弁護士は、代の落ち着いた女性だった。私の持ち込んだ証拠の束――の送履歴、が保管していた偽造類のコピー、支による凍結の、顔面挫傷の診断、110番通報の記録、そして叔母からの罵倒メッセージ――を通り確認した彼女は、鏡の奥の目を鋭くらせて言った。

「事実関係がこれだけ客観な証拠で揃っていれば、争う余はありません。桐さんが望まれるのは、銭の回収と、この母子との完全な関係解消ですね」 「はい。けをかける気は切ありません」 「承しました。民事での当利得返還請求および婚約に伴う慰謝料請求を本化し、同に私文偽造と暴罪での刑事告訴を予告する文面で通を送ります。

方が常識な判断力をしでも残していれば、裁判になるに話しいの席に着くはずです」

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