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"頭金300万を1万円にした婚約者の末路" 第11話

「お、お待ちください! 桐様!」 田子から転がり落ちそうな勢いでを乗りし、両を激しく振った。 「事は……事は今すぐ止めます! 今朝から入っている解体作業も、即座に現話して撤収させます! 弊社の法務と支にも今すぐ報告しますので、どうか、どうか公な通報だけはご容赦いただけないでしょうか……!」

事を止めるだけでは分です」 私は徹に続けた。 「百万円を、佐伯登紀子側に勝に返しないでください。あの資の帰属について法な決着がつくまで、貴社で預かりとして凍結することを面で確約していただきます。私が求しているのは、当な求ではありません。犯罪為に巻き込まれた貴社を守るためでもあります」

は何度もげながら、 「わ、分かりました! 至急、支を呼んでまいります!」 と叫び、転がるように応接していった。

残された部で、私はえ切った緑茶をんだ。 胸のすくような達成などない。 ただ、狂った連が勝かしていた巨な歯を、正しい位置でつ止めただけだ。

、現れた支は平謝りに謝罪し、事の即全面断と、百万円の保全(トラブル解決までの社内預かり凍結)を約束するに署名捺印した。

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私が都ホームの支たのは、午を回った頃だった。

の青空が広がっていた。 たいを吸い込むと、の芯が冴え渡るのをじた。 第段階は完した。 悠馬と登紀子が「既成事実」としてめようとしていたリフォーム事は、これで完全に頓挫した。

そして、その報いはすぐに現れた。

駅へ向かう私のスマートフォンが、狂ったように振を始めた。 画面には『佐伯悠馬』の着信表示。 切っても切っても、を置かずに鳴り続ける。 回目の着信を拒否したところで、今度はLINEの通が滝のように流れ込んできた。

『咲良、お何したんだよ!?』 『から話があって、事がストップしたって言われたぞ!』 『職さんが具まとめて全部引き揚げちゃったんだ! どういうことだよ!』 『母さんがパニックになって過呼吸起こしてる! 今すぐ現に来て母さんに謝れ!』 『話にろ! 逃げるな!』

私は歩きながら、そのメッセージを淡々とスクリーンショットで保した。 そして、い返信を度だけ送った。

【私は切逃げていません。都ホームには、偽造された同の事実と、私の預の無断流用について正式に通告しました。現、弁護士と相談の、法続きをめています。今の連絡はすべて文のみで受け付けます。話にはません】

送信ボタンを押した直、再び着信があったが、私は悠馬の番号を着信拒否に設定した。

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すると、今度は見らぬ携帯番号から着信が入った。 嫌な予がして無すると、留守番話に吹き込まれたメッセージの通が届く。 再ボタンを押すと、をつんざくような見らぬ女性の甲声が響いた。

『ちょっと! 桐さんですか!? 私、悠馬の叔母の節子ですけど! あなたね、体どういうつもりなの!? 登紀子姉さんから全部聞いたわよ! 息子の預通帳を勝に取りげて、結納も済んでないくせに佐伯のリフォームにケチをつけて、挙句の果てに鳴り込んで事を止めさせたんですってね!? が剥がされたまままみれで、気もガスも止められて、姉さんが寒空ので震えて泣いてるのよ! 齢者を虐待して殺す気!? あなたみたいな恩らずで酷な女、佐伯の族として絶対に許しませんからね! 今すぐ越に来て、姉さんと悠馬に座しなさい! 親の顔が見てみたいわ!』

ガチャリ、と乱暴に通話が切れた。

私はち止まり、わず乾いた溜息を吐いた。 佐伯登紀子というの底れぬ浅ましさに、改めて戦慄を覚える。

が撤収した理由は、自分たちが息子の婚約者の名を偽造し、を横領したからだ。 それを親戚には「嫁入り気な娘が、欲にもリフォームを妨害して姑をいじめ殺そうとしている」

と完全に歪曲して触れ回ったのだ。

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