"夜逃げ社長に捨てられた4人" 第12話
それでも4は、そのどうきるかだけは自分たちで選んだ。
誰かを切って会社を守るのではなく、4で恵をす。
働いたには約束したに料を払う。
若い社員が学びたいと言えば、できる範囲で支える。
当たりに見えるそのつつを、自分たちの会社では当たりにする。
それが、黒田芸で20働いたが最にたどり着いた答えだった。
事が終わったあと、凛が玄関をるに古い試作品を見げた。
「沢さん、これ本当にずっと残すんですか?」
「ああ」
「今見ると、私の文字隔かなり変ですよ」
「俺の加も荒い」
「じゃあ、作り直しましょうよ」
は首を振った。
「これはこれでいいんだよ」
ではない。
価でもない。
名な賞を取った作品でもない。
けれど、4が何も持っていなかったに、初めて自分たちの名で作った枚だった。
翌朝。
会社のしいでは、いつものように械の音が鳴り始めた。
が材を削り、凛がのデザインを確認し、奈が与データを理する。真希は朝から営業へており、昼にはくもしい案件を件取って戻ってきた。
壁には《板 結》の文字がある。
そのを、社員たちが慌ただしくき来していた。
かつて社の夜逃げで仕事も料もむ所さえ失いかけた4は、もう誰かにを預けてはいなかった。
自分たちで仕事を取り、自分たちで約束を守り、自分たちの名で板を作っている。
はしい板を作業台へ載せ、鉛で最初の印をつけた。
あの真夜と同じように、のひらへの触が伝わってきた。
ただつ違うのは。
今度は、そののそばに。
最初から仲がいることだった。