みかん小説
本棚

"夜逃げ社長に捨てられた4人" 第2話

3が顔をげた。

「うちに来い。全員だ」

真希が目を見いた。

「本気ですか?」

「全員バラバラに潰れるより、か所に集まった方がまだましだ。1階はにするつもりだったから広いし、2階に部もある。まともな具はないけど、なくとも根と気はある」

奈がわず笑った。

「38歳独男性と20代女性3の共同活って、世にはかなり危険な響きですよ」

「嫌なら来なくていい」

きます。るなら今すぐきます」

その返事に、初めて真希までさく笑った。

が終わったとっていた4が、つのへ集まることになった。

このはまだ、数週だけ助けって、それぞれ次の仕事を見つければ終わる共同活だとっていた。

4がもう度、同じ板ので働くことになるとは考えてもいなかった。

は築30を超えた宅で、1階の奥にはの持ち主が作業として使っていた広いがあった。はいつか独したにここへ械を入れようと考えていたが、実際には具箱と使わなくなった材が積まれているだけだった。2階にはさなが3部あり、はそこを3へ譲って、自分は1階の居で寝ることにした。

の夜、真希がノートを持って全員を集めた。

「先にルールを決めます。活費は能な範囲で均等負担、費は11500円を目標。

広告

掃除と洗濯は当番制、さんは女性の部には勝に入らない。私たちも1階の予定スペースを勝に触らない。異議ありますか?」

奈がげた。

「お呂の順番は?」

「稼ぎのい順」

真希が即答したあと、4とも今は無職だということに気づいた。奈が「じゃあ毎4同着ですね」と言うと、凛まで声をてて笑った。

状況は刻だったが、奇妙なことに黒田芸で働いていた頃よりには笑い声があった。奈は節約料理に挑戦しては失敗し、卵を買い忘れたに片栗とカボチャだけで「オムライスらしきもの」を作った。見た目を見た真希から「これは何料理?」と聞かれると、「未来の郷料理です」と答え、まで吹きした。

けれど、笑っていられるばかりではなかった。

4は毎、職探しを続けた。

はハローワークだけでなく、周辺域の板会社へ片っ端から話をかけた。しかし職を正社員で募集している会社はなく、募集があっても「30歳くらいまで」という条件が付いていた。20の経験を伝えても、「今は械加なので若いを育てたい」と断られることが続いた。

真希は営業経験を武器に複数企業の面接を受けた。しかし職が黒田芸だと分かると、「夜逃げした会社ですよね」と面接官の表が変わることがあった。

広告

に責任などないにもかかわらず、倒産同然の会社にいたというだけで警戒される現実に、真希は帰宅何度も唇を噛んだ。

奈も事務職へ応募したが、類選考で落とされ続けた。昼は「また振られました。私、企業からモテないですね」と笑っていたが、は夜で求サイトを眺めている彼女を何度も見た。るく振るっているだけで、がないわけではない。

凛はデザイン会社をに応募したものの、実務経験がいことが壁になった。専代の作品を見てもらえても、「商業デザインの経験がない」と言われ、面接へめないが続いた。

共同活から1週ほど経った夜、は居のテーブルに置きっぱなしになっていた凛のスケッチブックを見つけた。勝を見るつもりはなかったが、いたページに描かれていた板の図案が目に入り、わずが止まった。

、古い喫茶さなクリーニング。どれも実する商を題材にしたデザインで、派ではないが、町を歩くが自然に目を向けるような夫がされていた。

「見ちゃいました?」

ろから声をかけられ、は慌てて振り向いた。

「悪い。置いてあったからしだけ」

凛はるどころか、恥ずかしそうにスケッチブックを抱えた。

「仕事が決まらないと、余計に描きたくなるんです。

何の役にもたないんですけど」

「そんなことないだろ」

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: