"女刑事が止めた息子夫婦宅の毒寿司" 第7話
しかし、は自分の目で真実を確かめるつもりのようだった。
は険しい顔つきで、く頷いた。
「そうだな。もしそれが本当なら、親としてちゃんと償わせなきゃならない」
私とは真実を確かめるため、予定通り亮太のに向かうことにしたのである。
その途、私たちは駅の量販にち寄った。
そこで型カメラと、クマのぬいぐるみを購入したのだ。
私たちはベンチに座り、ぬいぐるみの内部に慎にカメラを仕掛けた。
もしが犯に及ぶとしたら、このしかないはずだ。
鈴はいつも、私たちに料理を振るってくれている。
しかし、そこに毒を混入させて私たちがねば、また鈴が疑われてしまうだろう。
それを避けるためには、自分たちが作っていないデリバリーを頼むはずだ。
そしてこの、亮太はわざわざ特寿司を注文すると言っていたのだ。
半信半疑ではあった。
だが、もし彼らが犯に及んだとしたら。
警察の聴取で言い逃れができないように、きちんと決定な証拠を残さなくてはならない。
そう覚悟を決めた私たちは、亮太のに到着した。
私とは必に平静を装い、笑顔を作ってのに入った。
亮太と鈴は、いつもと全く変わらない様子で私たちを迎えた。
私は仕掛けを施したぬいぐるみを両で持ち、鈴に差しした。
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「今のお礼に、これを持ってきたの」
私はぬいぐるみを鈴に渡した。
鈴はクマのぬいぐるみが好きだと言って、無邪気にんでくれている。
鈴はぬいぐるみを抱きしめ、ダイニングテーブルを指差した。
「今は奮発したんです。いっぱいべてくださいね」
私は引きつりそうになる頬を必にげ、頷いた。
「ありがとう。嬉しいわ」
卓には、見事な桶に入った特寿司が並べられている。
しかし、それにをつけるわけにはいかないのだ。
亮太は嬉しそうな顔で、自分の箸をにした。
「さあ、べよう」
亮太が寿司にを伸ばしかけたが、私とは全くをつけられなかった。
その、が突然ちがり、を伸ばした。
「そっちの方が美そうだな」
はそう言うと、素い作で桶をかした。
は、それとなく自分たちと亮太たちのに置かれた寿司の桶を入れ替えたのだ。
亮太は目を丸くして、のを止めた。
「同じ寿司だよ」
は首を横に振り、入れ替えた桶を引き寄せた。
「いや、マグロの艶が違う。こっちがいい」
が寿司を入れ替えた途端、亮太と鈴の顔からスッと血の気が引いた。
の顔は青ざめ、線が泳いでいる。
やはり、あの寿司には毒が混入しているようだ。
亮太は焦ったようにちがり、再び桶にを伸ばした。
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「こっちの方が同じものだよ」
亮太は再度寿司を入れ替えようと、引に桶を持ちげたのだ。
その直、が突然腹を抱え込んでうずくまった。
は苦痛に顔を歪め、激しい腹痛を訴え始めたのだ。
私は慌てての背にを当てた。
「お父さん、丈夫?」
は苦しげに息を吐き、私を見た。
「だめだ。病院に連れてってくれ」
の迫真の演技に、私もすぐさま話をわせた。
私たちは混乱する亮太と鈴を残し、急いでをびした。
こうして私たちは、亮太のから脱することに成功したのである。
にると、物から本が焦った様子でづいてきた。
本は険しい表で私たちを睨みつけた。
「無茶な真似はやめてください」
本は本気で私たちを配してくれていたようだ。
彼女は何もなくて良かったと、く胸を撫でろしている。
私は本に向かって、くをげた。
「ごめんなさい。だけど、どうしても自分たちで確かめたかったの」
本はため息をつき、私たちに尋ねた。
「何か変わったことはありましたか?」
私とは本に、のでのの審な様子を詳細に伝えた。
そして、型カメラの映像をリアルタイムで確認できるタブレットを彼女に渡したのだ。
私は祈るような気持ちでタブレットを見つめた。
「これで、何か証拠が掴めるかもしれないわ」
本はタブレットを受け取り、真剣な顔で頷いた。
「ありがとうございます。ご協力謝します」