"女刑事が止めた息子夫婦宅の毒寿司" 第5話
だけど、本当に丈夫だから」
亮太がそこまで配ないと言うのなら、そうなのだろう。
私は彼の言葉を信じ、なるべく気にしないように努めたのである。
しかし、私ののが完全に消えることはなかった。
のには、いつもあのの鈴の言葉が気に響いていた。
鈴は本当に丈夫なのだろうか。
いくら考えても仕方がないといながらも、私の配は尽きなかったのだ。
それから数のことだった。
私のスマートフォンに、亮太から話がかかってきた。
話にると、亮太は弾むような声で話し始めた。
「鈴が宝くじを当てたんだ」
亮太は興奮気にそう報告してきた。
彼はとてもめでたいことだからと、特寿司を注文するという。
亮太はそのまま、私たちを夕に誘ってきた。
「せっかくだから、母さんたちもべに来ないか?」
私は亮太の提案に、素直にんだ。
「迷惑じゃないなら、ぜひかせてもらうわ」
自分たちだけで楽しむのではなく、私たち義理の親まで誘ってくれる。
そんな息子夫婦の優しい気持ちが、とても嬉しかったのだ。
あの、廊で聞いた気な言葉のことも、しだけかられていた。
私とは支度をえ、連れってで亮太のへと向かったのだ。
しかし、最寄り駅に到着し、からりようとした直のことだった。
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隣の席に座っていた見らぬ女性が、突然私の腕を掴んできたのである。
驚いて固まる私に、女性は本と名乗った。
彼女は私の目を真っ直ぐに見据え、い調で言った。
「あのには絶対にかないで」
私はパニックになり、本に問い返した。
「どういうこと?」
本は周囲を警戒しながら、静かに答えた。
「理由は説しますから、とにかく次の駅でりてください」
突然の異常事態に、私とは困惑してしまった。
何かの悪戯かともったが、私を見つめる本の目は真剣そのものだった。
彼女の態度からは、私たちをからかっているわけでもなさそうだ。
は険しい表で私に頷きかけた。
「とにかく理由を聞いてみよう」
にそう言われ、私はするのをやめた。
私はしく、再び座席に座り直した。
がきし、本はし緊張を解いたように息を吐いた。
「驚かせてすみません。実は私、こういう者です」
本は着のポケットから警察帳を取りし、私たちに提示したのだ。
そこには、「捜査第課 本結」と記されている。
私は警察帳の文字を凝し、混乱したままをいた。
「警察の方が、どうして?」
本は警察帳をしまい、々しい調で話し始めた。
「実は、以から鈴さんをマークしてまして」
本の話は、私たちの像を絶するものだった。
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彼女の話によれば、鈴の周りで審が発しているというのだ。
亮太と結婚する、鈴には結婚していた別の夫がいたそうだ。
しかし、その結婚からわずからずで、夫はくなっているのだとか。
私は信じられないいで本に尋ねた。
「因は何だったんですか?」
本は鋭い線を向け、淡々と答えた。
「幸な事故ということで処理されていますが、審な点がく残っています」
本の説によれば、鈴の夫は自宅の寝で眠っている最にくなったそうだ。
第発見者だった鈴は、すぐに救急を請したらしい。
しかし、救急隊が到着した、夫はすでに息を引き取っていた。
自然なであったため、警察が介入することになったのだとか。
鑑識の調査の結果、夫の因は急性全だと診断されたらしい。
だが、まだ若い彼が何の予兆もなく突然全を起こすのはおかしい。
警察は当初から事件性を疑っていたそうだ。
夫の遺体は解剖に回され、さらに詳しい調査がわれた。
その結果、夫の体内から植物性の毒が検されたそうだ。
警察は真っ先に、妻である鈴を疑った。
連、彼女に対して厳しい取り調べがわれたのだとか。
しかし、鈴が毒を混入させたという決定な証拠は何つなかった。
彼女が毒を購入したという記録も見つからなかったのだ。
鈴自も事件への関与を完全に否定し続けた。
結局、証拠分で彼女は件を免れたそうだ。