"汚れた手と呼んだ義母へ" 第7話
恵子は元のファイルをき、枚の類を取りしてテーブルのに並べた。
「私どもが『グランドメゾン京都』へし、健郎様の危介入をうにあたっては、確な条件がございます。こちらの枚の類をご確認ください」
崇が怪訝そうに類に目を落とした。
枚目は『政緊急介入承認』。そして枚目のタイトルには、太字でこうかれていた。
『特殊介護介入における責任帰属および事』
「……このは何だ?」崇が声をくした。
恵子は静かにその内容を読みげた。
「第条。佐伯健郎氏における今回のBPSD(・理症状)の激化は、ご族による引な環境の変更、過剰な精神圧迫、および適切な初期対応に主因があることを、佐伯医療グループおよびご族が認めること」
「な……!?」雅代がちがりかけた。
恵子は構わず続けた。
「第条。現におけるすべての介護法、環境設定、および全管理の指揮権は、坂本恵子を責任者とする支援チームに全面に委任すること。ご族および施設関係者は、介入に切のし、指図、あるいは力づくの介入をわないこと」
「第条。本介入によって得られた臨データおよび管理状況の記録は、公な福祉監査関への提類として正規に保されることにすること……以です」
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部のに、凍りつくような沈黙が流れた。
「ふ、戯れるな!」
崇が激昂してテーブルを叩いた。
「がの介護方法に過失があっただと!? 私は医療グループの常務理事だぞ! 妻は名のだ! 私たちが素のように認症の対応に失敗したと、そんな切れに署名しろと言うのか! しかも監査関に記録を残すだと!?」
雅代も顔を真っ赤にして叫んだ。
「侮辱ですわ! こんなの完全な侮辱ですわ! 翔太、何を黙っているの! この気な女たちに言ってやりなさい!」
しかし、振られた翔太は青ざめた顔で唇を震わせるだけで、何も言えなかった。
恵子はり狂う夫妻を、静かで徹な差しで見つめ返した。
「佐伯様。健郎様が狂乱されているのは、病気のせいだけではありません。あなた方がご自の世体と計画のために、み慣れた自宅から騙すように連れし、見らぬ豪華な部に閉じ込め、恐怖を与えたからです。齢者の認症症状は、周囲のの『傲さと都』を映しす鏡なのです」
「黙れ! たかが介護士の分際で!」崇が鳴った。
恵子はちがった。
「ご署名いただけないようでしたら、私どもにできることはございません。どうぞ、ご自分たちの派な医療技術と莫な資産で、お義父様をお救いください。失礼いたします」
恵子がファイルを引き寄せ、背を向けようとしたその瞬——
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「ま、待て!」
崇の鳴のような声が部に響いた。
崇の額からは量のや汗が吹きしていた。チラリと壁の計を見る。午。投資ファンドの到着まで、あとわずか。ここで恵子にられたら、すべてが終わる。億円の融資はとなり、グループは破滅するのだ。
崇は震えるでポケットから万を取りした。
「あ、あなた!?」雅代が鳴をあげる。「本気ですの!? そんなにサインしたら、私たちが際を認めたことになってしまいますわ!」
「黙っていろ!」
崇は血った目で雅代を鳴りつけた。
「が潰れたらがは終わりなんだ! 恥をかくだの際だの言っているか!」
崇は殴りくような勢いで『特殊介護』の署名欄に自分の名をきらせた。
そして、ペンを雅代のへ無理やり握らせた。
「け! 雅代、おもくんだ!」
「いや……嫌ですわ! 泣く泣くこんな級な女の条件に屈するなんて……っ!」
雅代は屈辱にボロボロと涙をこぼしながら、震えるで自らの名を署名した。
最に、崇は放状態の翔太の首根っこを掴んで引っ張り寄せた。
「翔太! おもだ! さっさとけ!」
「ひっ……は、はい……!」
翔太は半泣きになりながら、なぐりきで署名した。
権力と財力ですべてを支配してきた佐伯のたちが、自分たちの傲さと際を正式に認め、方の公支援センターの介護士に対して全面に伏した瞬だった。