"裏口に回された仕立て屋" 第11話
佐子は自分の名が印刷された見積を枚取り、今最初の依頼主へ送った。
今度は、その仕事を誰にも無償だとは言わせなかった。
午には、初めて若いからで働きたいという問いわせが来た。飾学をたが経験がなく、週なら通えるという歳の女性だった。
佐子は無料の見習いとして受け入れなかった。試用期の、教える、できる作業をで検討し、最初はだけで来てもらうことにした。
若い女性は「勉させてもらうのに、おをもらっていいんですか」と尋ねた。佐子は、教わる側でもの品へ触れ、片づけや記録をするなら仕事になると答えた。
かつて佐子自も、見習いだからと朝の掃除を無でった。耐えた経験を次のにも与えれば、自分の苦労が報われるわけではない。
の数が増えても、全国展する計画はなかった。注文を増やしすぎれば、また誰かの夜と休を使うことになる。が続けられる量を毎確認し、それ以は別のを紹介した。
ある依頼者から、もっといがあると言われた。佐子は値段をげず、そのが条件にうなら利用してくださいと答えた。話を切ったも胸はざわついたが、仕事が件減っても自分の価値まで減るわけではなかった。
美のプログラムは作業台の横へ飾った。《ファスナー調・つ針》というさな文字は、主役の名よりずっとにある。佐子にはそれで分だった。
台のにつ必はない。けれど、誰かのろへ隠される必もない。自分が担当した所へ、自分の名が正しく残ることが切だった。