"喪服妻を捨てた3日後" 第4話
喫茶をる、美穂が「葬儀の、あなたが泣かずに判を押したので怖かった」と言った。
「私も怖かったです。何がてくるか分かっていたわけではありません」
父の鍵は答えを用していなかった。婚に応じれば浩司がどうくかを見ろという、最の忠告だけだった。由美は会社を止めたいのではない。けれど何も見なかったことにも、もうできなかった。
帰宅すると、浩司から《式典には美穂をさない。戻るなら今だ》と届いていた。由美は返信せず、分析会社の報告を弁護士へ送った。その夜、初めて婚届へ押した印鑑を箱へしまった。
由美はすぐ報関へ資料を送らなかった。予備分析件で公表すれば、誤りだったに民も施会社も混乱し、父の技術まで危険だと誤解される。
まず相続続きを担当する弁護士へ連絡し、技術許諾契約の全条項を確認した。指定原料や製造程にな変更が疑われる、許諾者は説と追加試験を求め、そのの規荷を止できる。ただし理根拠と面通が必だった。
由美は分析結果、返品容器の記録、苦番号を添え、都へ正式な照会をした。回答期限は。県の発注担当へも、契約当事者として品質確認をっている事実だけを通した。
翌朝、浩司が父のへ来た。
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鍵は返していたため、のから何度もインターホンを鳴らした。
「介護に会社の資料を盗んだのか」
由美は玄関をけず、父の作業にあった返品品だと説した。浩司は、返品品は施ミスで決着した、くなった父親のい込みを利用してを取るなと鳴った。
「指定原料の仕入れ記録と、製造ロットの試験表をしてください。問題がなければ更の話をめます」
「会社を質にするのか」
「確認の材料を宅へ使わせないことが、質ですか」
浩司は創記式典を欠席したみまで持ちした。由美が妻の役割を放棄したから美穂へ頼った、関係を持ったのも孤独だったからだと言った。
由美は録音していることを告げ、私活の話は婚の連絡窓を通すよう求めた。浩司はを蹴らなかった。代わりに「会社が潰れたら百がに迷う」と言い残した。
都から届いた最初の回答は、品質に問題なしという枚の文だけだった。添付された試験表は荷の粘度と乾燥のみで、原料の受入記録はなかった。
由美側が再照会すると、浩司はかの仮更と引き換えに、許諾料を従来の倍支払う案をした。由美がを目にしていると見せるための提案にもえた。
由美は増額を断り、問題ロットの規荷止、第者検査、施済み現の点検、浩司をした調査担当の設置を条件にした。
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既社員の与を守るため、問題のない通常品についてはかだけ無償にい条件で仮許諾を続ける案も添えた。
会社内では見が割れた。製造部は検査に応じようとしたが、浩司は社権限で拒否した。ところが県側が納入試験を求め、主力商品の荷は止となった。
社員の匿名掲示板には《元社夫の復讐》《介護で会社を捨てたが今さらをすな》とかれた。由美は反論をき込まなかった。
父の作業で試験ノートを読み直すと、最の頁にこうあった。
《会社を守るとは、社を守ることではない。作った物の先にいるを守ることだ》
由美はその言葉を読んでも、父を完全な物とはえなかった。正も若い頃は全より納期を優先し、由美の母と何度も争った。由美が試験関へ就職したのも、父の『現の勘』へ反発したからだった。
、正の配でさな変事故が起きた、由美は原因が分かるまで荷を止めるよう求めた。正は取引先を失うとったが、母に説得されてだけ止めた。結果、保管容器の洗浄剤が混入していたことが分かり、きな返品を防げた。
父はその経験からしずつ記録をするようになった。最のノートは、最初から正しかったの教訓ではない。違えたに方法を変えたの言葉だった。
都の社員から由美へ直接届くメールも増えた。