"没落夫と偽りのお嬢様が堕ちた地獄" 第28話
メグミはそのを静かに引っ込めた。
「ごめん、話したくない。別れよう」
「嘘ついたことは謝る! メグミが望むなら、両親とは輪際縁を切るよ!」
メグミの瞳に軽蔑のが浮かんだ。
「親のせいにしてるけどさ、あなた自も逆玉の輿を望んでたんじゃないの? それで自分の志で嘘ばかりをついたんでしょ?」
「俺はそんなこと望んでない!」
「もう何も信じられないよ。あなたが嘘ついてたのは紛れもない事実だもん。またリュウタは私に嘘をつくかもしれない……そのいが、この先消えることはないとう」
「誓って度と嘘はつかないよ!」
「それも嘘かもしれないじゃない」
「そんな……!」
メグミは席をちかけた。
「両親も『あなたと別れろ』と言ってるの。両親がそううのは当然だとうわ」
「頼むよ! 俺にはもうおしかいないんだ! 捨てないでくれ!」
「あなたには私しかいなくても、私にはまだ会いの能性はあるから」
「そんなこと言わないでくれよ……!」
メグミはたく言い放った。
「そもそも、あなたの実は借まみれなんでしょ? の取りてが来るって言ってたし。正直、関わりたくないの」
「だから、親とは縁を切るって!」
「そこで親を見捨てるようなと結婚したくもないわ。どちらにせよ、あなたと結婚は無理なの。諦めて」
リュウタは必にいがった。
「どうしてもダメか!? 何でもするから!」
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「あなたに何ができるっていうの?」
「そう言われると……」
メグミはため息をついた。
「体、何かをやって欲しくて結婚するわけじゃないでしょ。結婚って、しうから、信頼しえるからするものでしょ」
「すいません……」
「あなたが最初から嘘をつかなかったら、まだ結婚できた能性はいんだよ。私、あなたに目惚れだったもん」
リュウタは目を丸くした。
「え、そうなの……?」
「そうだよ。あなたの顔と醸しす雰囲気が好きだったわ。経歴とかはの次だったのよ。実際、あなたの収とか実のこととか、会ってすぐに質問したりしなかったでしょ?」
「確かに……」
「そりゃ両親は結婚相の収や経歴を気にするかもしれないけど、親は子供に幸せになって欲しいとってるから、そういうものでしょ。でも私、いざとなったら親を説得してたとうよ」
「え……」
メグミは静かに微笑み、自のルーツを語り始めた。
「それに、両親だってが固いわけじゃないのよ。『自分の子供が結婚する相は裕福なじゃないと絶対にダメ』なんて、そこまでいこだわりがあるわけじゃないから。だって、両親だってそうだったもの」
リュウタは呆然と尋ねた。
「そうなのか? 代々持ちなんじゃないの?」
「父は元々孤児で、自力で富を築いたなのよ」
「えっ……」
「母は裕福な庭のよ。だから結婚は相当反対されたみたい。
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父は歳で孤児になって、親戚のをたらい回しにされたの。学を卒業するとすぐ働き始めたのよ」
「卒ってこと……?」
「そうよ。ずっと貧しい活を送ってたんだって。父はね、今でも毎複数の子ども堂に寄付してるのよ。自分のようにお腹を空かせた子供がしでも減るようにって」
「そうなんだ……」
「ホームレスの炊きしに参加することもあるのよ。そこでホームレスのたちと話すんだって。ホームレスの境遇から抜けしたたちのには今も交流があるがいて、よくお酒をみにったり、今も仲良くしてるそうよ」
リュウタは愕然とした。
「そうか……てっきり、貧しいを毛嫌いしてるタイプかと……」
メグミは首を横に振った。
「父は貧しいってだけで差別したりしないわ。あなたの性を見て『結婚を許せない』って判断したの。そして、それは私も同じよ」
リュウタは項垂れた。
「ごめん……本当にごめん……」
メグミはバッグを肩にかけ、最の言葉を告げた。
「結果に、あなたが取りを勘違いしてくれて助かったわ。あなたの嘘に気づけたから。きっとあのまま嘘だと気づかず結婚してたら、あなたは何も何百も嘘をつき続けることになったんでしょうね。そんなの虚しいよね」
メグミは振り返ることなく、カフェをてった。
その、嘘が呈したことでリュウタの両親は激し、リュウタを激しく責めてた。
顔わせの席で父親とリュウタがにつけていた級計やスーツは、すべて見栄を張るために借をねて無理に購入したものだった。その支払いが滞り、やがて税すら払えないほど困窮を極めたは、財産を差し押さえられた。
追い詰められた両親はからの厳しい取りてから逃れるために夜逃げして方となり、むを失ったリュウタはホームレスへ転落、は完全に散した。
方、マッチングアプリの利用を辞めたメグミは、友の紹介を通じて誠実で嘘をつかない優しい男性と巡りった。派な肩きや嘘の見栄に惑わされることなく、としての本質を見極める切さを学んだメグミは、穏やかで偽りのないに包まれながら、たな未来へ向けて歩み始めている。