"断っただけで「要注意世帯」" 第9話
そこで、さらに奇妙なことが分かった。
「この部、共用部のマスターキーではかないタイプですね」
業者がシリンダーを確認した。
管理会社の記録を調べると、203号は部澄がくなったに度、そののが退した際にも交換され、さらに健司の入居にも交換されていた。
8の予備鍵など使えるはずがない。
ではどうやって入ったのか。
警察がベランダを調べた、答えが見つかった。
隣の202号は空で、ちょうどリフォームだった。
ベランダを仕切る非常用隔壁の部が作業のためされており、202号から203号へ移できる状態になっていた。
そして202号のベランダに、靴跡が残っていた。
「202号へ入れるのは誰ですか?」
管理会社の資料には、施会社、管理会社、請け業者の名が並んでいた。
そのに見覚えのある名があった。
森田修司。
マンションであり、設備業者でもある森田が、202号の部事を請け負っていた。
また森田なのか。
警察が事を聞いたが、森田は激して否定した。
「俺なら正面から202へ入るだろ。そうしたら防犯カメラに映るじゃないか」
実際、事件の推定帯に森田が202号へ入った映像はなかった。
事用の鍵も施会社事務所へ返却されていた。
疑いは再びき止まりになった。
その夜、ホテルへ避難することも考えたが、警察の確認が終わり、しい鍵にも交換したため、健司と凛は203号へ戻った。
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凛を寝かせたあと、健司はでリビングに座った。
犯はを取らなかった。
持ちしたのは、自分と凛の報ばかりだった。
婚。
戸籍。
学。
保険。
元妻の連絡先。
「何をりたいんだ……」
娘を狙っているのではないか。
そううと、胃の奥が痛んだ。
翌朝8過ぎ、スマートフォンが鳴った。
にいる真理からだった。
「健司、昨、らない男から話が来たんだけど」
健司の背に緊張がった。
「何て?」
「『凛ちゃんの緊急連絡先の確認です』って。自治会関係者みたいな言い方だったけど、変だったから切った」
番号は国内の携帯話だった。
健司はすぐ警察へ伝えた。
そのの午、番号の持ち主が判した。
マンションの民名簿にも載っている物だった。
浅井康平、38歳。
美奈の夫。
最初に代の見守り制度を擁護し、健司へ制度の必性を説した美奈。
その夫が、なぜにいる真理へ話をかけたのか。
健司は話番号がかれたメモを見つめた。
今まで見えていなかった物が、突然事件のへ浮かびがってきた。
浅井康平は、産管理会社に勤めていた。
グリーンコート町の管理会社とは別会社だったが、仕事柄、空の原状回復や鍵交換に関わることもい。
警察から話について尋ねられると、康平はすぐに認めた。
「自治会名簿の緊急連絡先を更していたんです」
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代が驚いた。
「そんな話を頼んだ覚えはありません」
康平は眉を寄せた。
「名簿の理を伝ってくれって言いましたよね?」
「入力はお願いしました。でも族に話して確認してくださいなんて言ってません」
代の指示は確かに曖昧だった。
だからといって、康平が勝に元妻へ連絡する理由にはならない。
警察は浅井を任で確認した。
そこで古いキーボックスと数本の業務用の鍵が見つかった。
そのに、202号の事用キーがあった。
本来、施会社の事務所に保管されているはずの鍵だった。
「どうしてこれがに?」
康平は、以勤務先の関連業者を伝って202号へ入ったことがあり、そのに返却し忘れたと説した。
だが偶然にしては来すぎている。
美奈は青ざめていた。
「私、本当に何もらなかったんです」
健司は何も答えられなかった。
美奈の母親が見守り制度によって助かったことは本当だろう。
しかし、その夫が健司宅へ侵入した能性がている。
「康平さん、から自治会をよく伝っていたんですか?」
健司が尋ねると、美奈は頷いた。
「仕事の帰りに集会へ寄ることはありました。柿本さんはパソコンが苦だから、入力とか伝ってるって」
美奈は、それを良いことだとっていたという。
翌、決定な記録が見つかった。
最初の宅配ボックス盗難。