"断っただけで「要注意世帯」" 第6話
澄は最に、
「もう放っておいて」
と言った。
代も腹をて、その数、澄へ声をかけなかった。
そのに澄は倒れた。
「柿本さん、ずっと言っていました。あの、を張らずに声をかけていれば、もっとく気づけたかもしれないって」
それをきっかけに、代は見守り活を始めた。
最初は暮らしの齢者の希望者だけだった。朝に度挨拶をし、返事がなければ話する。
やがて対象は暮らし全員へ広がり、子どものいる世帯にも広がった。予定表が作られ、最には予備鍵まで自治会で預かるようになった。
美奈は苦い顔をした。
「私の母が助かったのも、その制度のおかげです。だから私、引でも必なんだってい込んでいました」
「昨、柿本さんと会っていた部さんの娘さんは?」
「そこまでは分かりません」
健司はそののうちに代を訪ねた。
「部さんの娘さんと会っていましたよね」
代はらかに揺した。
それでも否定はしなかった。
「会いました」
「8のことで?」
「相沢さんには関係ありません」
「今、僕が203号にんでいます。それでも関係ないですか?」
健司はコピーした鍵利用記録を見せた。
代の顔が変わった。
「午812分。管理会社が入る2以に、あなたが203号の予備鍵を持ちしています」
い沈黙のあと、代は子へ腰をろした。
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「入りました」
「で?」
「はい」
澄の聞が3分たまっていた。話をしてもない。の喧嘩がかられず、代は急に怖くなった。
管理会社へ連絡したが、営業だった。
待てなかった。
当、防災用として預かっていた澄の鍵を取りし、で部へ入った。
そこで澄を見つけた。
「もう、たくなっていました」
代の声が震えた。
「それなら、どうして管理会社の記録にはかれていないんです?」
「娘さんに責められたからです」
澄の娘は方にんでいた。
母親がくなったと聞いて駆けつけ、代が勝に鍵をけたこともった。
《もっとく気づけたでしょう》
《勝に入るくらいなら、どうしてのに様子を見てくれなかったんですか》
その言葉が代には刺さった。
管理会社からも、単独で予備鍵を使ったことは規約違反だと注された。
「私は怖かったんです。私が勝に部へ入ったことばかり問題にされて、澄さんを見落としたことまで全部私の責任になるのが」
だから利用記録は残ったものの、自治会内では詳しい経緯を語らなかった。
そしてその罪悪を埋めるように、見守り制度を作った。
「度と同じことを起こしたくなかったんです」
健司はようやく理解した。
なぜ代が朝7に毎玄関を叩くのか。
なぜ「丈夫」
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と言われても引きがれないのか。
代にとって見守りは、単なる自治会活ではなかった。
8の悔を度と繰り返さないためのものだった。
だからといって、今のやり方が正当化されるわけではない。
「部さんの娘さんは、今回なぜ来たんです?」
代はし迷った。
「盗難のことをって、連絡してきたんです」
そして娘は言った。
《予備鍵を全部返してください》
8、母親の鍵が本のらないところで使われた。
今また、その制度を利用したかもしれない盗難が起きている。
《誰かが同じように鍵を使っているなら、今度こそ取り返しがつかなくなる》
娘はそう警告した。
しかし代は制度を守ろうとした。
「鍵をなくしたら、もしものににわない」
その考えを捨てられなかった。
健司は帰り、複雑な気持ちになった。
代が盗難犯である能性はくなったようにえる。
方で、制度を守るために都な事実を隠していたことも確かだった。
善。
罪悪。
秘密。
そのつが絡みい、8かけて今の仕組みを作ってしまったのだ。
そしてその仕組みのどこかを、誰かが利用している。
問題はもう、単なる「厄介な自治会」の話ではなくなっていた。
最も疑われていた森田には、数、はっきりしたアリバイが見つかった。
501号の商品券がなくなったと考えられる帯、森田は隣町ので夜勤をしていた。
入退館記録も残っており、井静の3万円がなくなった期も勤務となっている能性がかった。