みかん小説
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"午前四時十三分" 第4話

何を守ろうとしていたのか。

まだ分からない。

ただつだけ。

初めて理解した。

母が17見ていたものは、自分の寝顔ではなかった。

母は毎朝413分に、

何かが起きていないことを確認していた。

そしてその「何か」が何なのか。

美咲はまだらなかった。

「あなたが、本当にあなたのきているかどうかです」

医師の言葉が、美咲のに残り続けていた。

帰り

駅までの歩を歩きながらも、そのを何度考えても分からなかった。

きているかどうか。

そんなものは、自分が番分かっている。

美咲は39歳。

仕事もある。

活している。

誰かに頼らなくてもきていける。

なくとも、そうっていた。

なのに。

母は17、毎朝413分に何かを確認していた。

まるで、自分がらない所で、自分のを監されていたような気持ちになった。

に戻ると、美咲はすぐに母の部へ向かった。

見つけた記。

破られたページ。

そして、写真。

もう度確認する必があった。

母が何を隠していたのか。

机の引きしを全部した。

通帳。

古い

診察券。

領収

母は几帳面だった。

何でも付ごとに理していた。

だからこそ、自然なものが目についた。

つの封筒。

宛名はない。

には古いUSBメモリが入っていた。

美咲はノートパソコンをき、USBを差し込む。

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フォルダはつだけ。

「4:13」

美咲はしばらくけなかった。

母は、このために残した。

そうった。

フォルダをく。

には量のファイル。

写真ではなかった。

画だった。

付を見る。

2007

美咲がまれた

最初の画を再する。

画面が暗い。

音もほとんどない。

数秒

さな赤ん坊の泣き声が聞こえた。

「……私?」

美咲は画面にづいた。

映っているのは病院の個だった。

若い母。

父。

そして、まれたばかりの赤ん坊。

自分。

母の声が聞こえる。

まだ若い声。

今よりい。

丈夫だからね』

『美咲は丈夫』

優しい声だった。

美咲はし驚いた。

記憶のの母は、もっと厳しかった。

いつも正しいことを言う

違いを許さない

でも画のの母は違った。

ただそうに、自分を抱いている普通の母親だった。

そして。

計が映った。

デジタル計。

表示。

4:13。

美咲の呼吸が止まる。

その直

のドアがいた。

医師と護師が入ってくる。

慌ただしい声。

野さん、もう度説します』

『今の状態では……』

画の音がさくて、全部は聞き取れない。

しかし、次の母の言葉だけははっきり聞こえた。

『この子だけは助けてください』

美咲は画面を止めた。

胸の奥が苦しくなる。

この点では、まだ分からない。

何が起きたのか。

母が何を選んだのか。

でもつだけ分かった。

413分。

それは母にとって、ただのではなかった。

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そのの夜。

美咲は父に話をした。

父は母がくなった方で暮らしている。

婚はしていない。

しかし、数から別々に活していた。

「お父さん」

「どうした」

父の声は相変わらずかった。

「お母さんのこと、聞きたい」

し沈黙。

「何を」

「私がまれたのこと」

話の向こうで、父が息を吸う音がした。

「……由紀は話してなかったのか」

「何を?」

父はすぐには答えなかった。

その沈黙が、美咲には嫌だった。

「お父さん」

「美咲」

父の声がし震えた。

「おは、お母さんをんでいるか?」

突然の質問だった。

「何それ」

「答えてくれ」

美咲は黙った。

正直に言えば。

んでいた。

の節目ごとに、母がいた。

いつも先回りしていた。

配という名で、自分の選択を奪われてきた。

「……昔は」

美咲は言った。

「そうってた」

父はさく息を吐いた。

「そうか」

「何なの?」

しばらくして。

父が言った。

「お母さんは、おを失うかもしれなかった」

美咲のが止まる。

まれた?」

「ああ」

「病気?」

「違う」

父の声がくなる。

「おまれたの夜、由紀は度、おを諦めなければならない状況になった」

美咲は眉を寄せた。

「諦める?」

「医者から言われたんだ」

父はゆっくり話した。

「母親として、おの命を優先するか」

「別の選択をするか」

「由紀は選んだ」

美咲は黙って聞いていた。

「何を?」

父の答えは、予していたものとは違った。

「自分を責め続けるを」

話の向こうで、父が泣いているような気がした。

「お母さんはな、美咲」

「おを助けたことを悔したんじゃない」

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