みかん小説
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"午前四時十三分" 第3話

美咲は息を止めた。

母はから、この瞬を予していた。

そして、その

スマートフォンの画面が突然った。

写真アプリ。

しい写真が枚追加されていた。

刻。

413分。

美咲の指が震える。

写真をく。

そこに写っていたものを見て、彼女は言葉を失った。

写真のにいたのは、美咲ではなかった。

美咲は、しばらく画面を見ることができなかった。

指先がかない。

では、すぐに確認しなければいけないとっている。

けれど体が拒否していた。

母が最に残した写真。

413分に撮られた写真。

そこに写っていたものが、自分ではなかった。

数秒

を決して、画面をもう度見る。

写真には、の女性が写っていた。

暗い部

カーテンの隙から入る灯の

古いベッド。

そして、そので眠る女性。

美咲は息を止めた。

らないではない。

でも、自分でもない。

その女性は、母だった。

齢は、おそらく代。

まだ髪にいものがなく、今よりずっと若い。

母がに撮った写真なのか。

そうった。

しかし、写真の付を見る。

2024412

母がくなる約

つまり、この写真は母がくなる直に撮ったものだった。

「……なんで」

声にならない声が漏れる。

17

母は毎朝413分に自分を撮っていた。

そうっていた。

でも最

母が撮ったのは、自分ではなく母自だった。

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美咲は写真を拡した。

母の表を見る。

眠っている。

穏やかな顔。

苦しそうではない。

ただ、議なことに。

母の枕元にはスマートフォンが置かれていた。

画面がこちらを向いている。

まるで誰かに撮らせているようだった。

その瞬

美咲はあることに気づいた。

写真の角度。

さ。

これは自撮りではない。

誰かが撮った写真だ。

たいものがる。

母は暮らしだった。

くなるまでずっと。

なくとも、美咲はそうっていた。

彼女は慌てて写真覧に戻った。

の数枚を確認する。

202448

413分。

母。

202449

413分。

母。

2024410

413分。

母。

2024411

413分。

母。

そして最

412

母ではない。

「……誰が撮ったの?」

美咲は部を見回した。

もちろん誰もいない。

けれど、その瞬から、母のに対する印象が変わり始めていた。

病気でくなった。

くなった。

そうっていた。

でも本当に?

、美咲は母の主治医がいた病院を訪ねた。

母の確認をした医師。

という代の男性だった。

「お母様のことで、何か気になることが?」

医師はカルテを閉じながら聞いた。

美咲はスマートフォンを差しした。

「この写真を見てください」

医師は画面を見る。

数秒

が変わった。

「……この方」

っていますか?」

医師はすぐには答えなかった。

線を落とす。

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そしてさく息を吐いた。

野さんは、最の数……あるのことを気にしていました」

「ある?」

「あなたです」

美咲の眉がく。

「私?」

「はい」

「でも、母とはずっと距がありました」

「本は、そうっていなかったといます」

医師は机のを置いた。

「お母様は、毎同じ質問をしていました」

「何を?」

「412の午413分にまれた子供は、今どうきていますか、と」

美咲は黙った。

その言葉は、しおかしかった。

自分のことなのに。

まるでの話をしているようだった。

「先

美咲はゆっくり聞いた。

「母は……私がまれた、何か問題があったんですか?」

医師はしばらく沈黙した。

そして、答えた。

「あなたのお母さんは、あなたを産んだのことを、度も忘れませんでした」

「なぜですか」

医師は美咲を見る。

その目には、同とも悔ともつかないが浮かんでいた。

野さんは、あなたを救うために、つの選択をしました」

「選択?」

「そして、その選択を……17、毎朝確認していたんです」

美咲の背えた。

確認。

その言葉が引っかかった。

母は写真を撮っていた。

記録していた。

同じ

「先

美咲は声を落とした。

「母は何を確認していたんですか?」

医師は答えるに、度窓のを見た。

の午

病院の庭を歩くたち。

何でもない常。

そして、静かに言った。

「あなたが、本当にあなたのきているかどうかです」

美咲はが分からなかった。

母が何を恐れていたのか。

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