"山奥に捨てられた下半身不随の妻妻は立ち上がる" 第7話
2が互いに責任を押しつけるほど、供述は証拠の空を埋めていった。
検察は、事現との2件を殺未遂として扱い、偽造類の使や会社資の正流に関する罪も加えて起訴した。
起訴状を読んだ健は、それでも弁護士へ尋ねた。
「いつになったら、俺は会社へ戻れるんですか」
そのの午、鈴設計では、健を会社から完全に排除する臨株主総会が始まった。
第11話 すべての扉が閉じた
臨株主総会には、佳奈も病からオンラインで席した。
議が読みげた解任理由は、偽造類による産取引、会社資の正流、代表取締役への2件の殺未遂だった。発済み株式の70%を持つ佳奈が賛成票を投じると、採決は1分もかからずに終わった。
健は取締役を解任され、退職慰労も失った。役員の表札はされ、3億円については会社が全額返還と損害賠償を請求することになった。
自宅のと建物は、婚姻に佳奈が購入した単独名義の財産だった。接を制限する命令がると、伊藤のち会いのもとで玄関とガレージの鍵が交換された。健が持つ鍵は、もう会社にもにも使えない。
婚続きでは、健が自宅と会社株式の部を財産分与として求めた。しかし、警察が押収した端末から《佳奈・取得予定》と題した資産覧が見つかり、正に移した財産の返還義務だけが残った。
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刑事裁判が始まったのは、それから8かだった。
佳奈はい距には子を使っていたが、証言台ので杖をつき、自分ので数歩んだ。弁護から「回復を隠して被告を試したのではないか」と問われても、声を乱さなかった。
「試したのではありません。殺害計画を聞いたあと、警察へ相談し、止めてもらうために証拠を残しました」
健は被告席から、玲奈に利用された、会社を守りたかっただけだと叫んだ。佳奈は度も振り返らず、証言台から子まで自分ので戻った。
判決は、最初の転落、回復を妨げる類偽造、への置きりが、財産取得を目とした連の犯だと認定した。健には懲役12、玲奈には懲役9、森には懲役4の実刑が言い渡された。
民事でも座のビルの移転は取り消され、凍結されていた2億8400万円が会社へ戻った。残額の返還に加え、健には佳奈へ1000万円を支払う義務も認められた。
婚が成した、伊藤が拘置の健へ判決を示した。健は「俺はまだ佳奈の夫だ」と声を荒らげたが、伊藤は面を置いただけだった。
会社、、財産、そして妻の信頼。奪えば自分のものになると信じたすべての扉が、健ので閉じていた。
第12話 私ので戻る所
刑事判決が確定して3か、佳奈は座の歩にっていた。
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目のにあるのは、25に自ら設計し、に買い取った商業ビルだった。偽造契約で奪われかけた建物は鈴設計の管理へ戻り、入のガラスにのが反射している。
には杖を持ち、脚にはまだ補助具を着けていた。しく歩けば痺れもる。それでも、そのは子をへ置いてきた。
「無理はしないでください。入までで分です」
半歩ろを歩く美咲へ、佳奈は笑ってうなずいた。
玄関では、林と社員たちが待っていた。派な横断幕も束もなく、受付脇の壁にさなプレートだけが掲げられている。
《全は、誰かの善ではなく、記録と仕組みで守る》
事故をきっかけに、現のボルトは画像と締付けデータを本社へ保し、監カメラが止すれば複数の管理者へ通する制度へ変えた。経理にも、定額以の送を3で承認する仕組みが導入されている。
誰も信じないためではない。誰か1が脅されても、会社全体を裏切らずに済むようにするためだった。
佳奈は杖をへ置き、をめてからを引き寄せた。自ドアまで約12メートルしかないのに、のゲートよりくじる。
5歩目で脚が震えた。美咲がを伸ばしかけたが、佳奈は度止まって呼吸をえた。
「丈夫」
今度は誰かをさせるためではなく、自分へ確かめるように言った。
10歩目で自ドアがき、林がくをげた。
「お帰りなさい、社」
「ただいま」
社員たちの拍を受けながら、佳奈は会議まで歩いた。机のには、売却騒で止まっていた再発計画の図面が広げられている。
失った半は戻らず、体にも傷は残った。それでも健が奪おうとしたのは、財産だけではない。佳奈が自分で決め、自分の名で築き、自分のでむだった。
それだけは、奪わせなかった。
佳奈は次の現の図面をき、に承認印を取った。
そして、自分の名で最初の印を押した。