"靴磨きの少年と会長の時計" 第12話
、部向けの会見でも蓮への疑いが誤りだったことを認め、会とたな経営陣が正式に謝罪した。
都福祉財団が施設への助成を脅しに使った件も公表され、運営体制は全面に変更された。施設への支援は独した第者委員会が管理し、特定の役員が止められない仕組みに改められた。
1か、会社は名誉を傷つけたこと、個報を正に利用したこと、全配慮を怠ったことへの解決として、蓮へ1000万円を支払った。それとは別に、学卒業までの学費と活費を支援する制度も用された。
健は、会付として正式に働かないかと誘った。
しかし蓮は、すぐには頷かなかった。
「僕は自分のが、どうしてのと違うのかりたいです。音響と子器の勉をして、聞こえた異常を証拠に変えられるになりたいです」
「私のにはなってくれないのか」
「会も、自分で聞く練習をしてください」
健は瞬目を丸くし、それから声をげて笑った。
蓮は施設をて、さな学寮へ移った。学へ通いながら学準備を続け、週末だけは森本靴磨へ戻った。
ある曜の午、見慣れた革靴が磨き台ので止まった。
「今は警護も秘もいない。ただの客だ」
健が子へ座り、古い械式計をして台のへ置いた。
「計は調べなくていい。
今度こそ何も入っていない」
蓮はを澄ませた、靴へブラシを当てた。
「では、いつもどおり1200円です」
の音が架を揺らし、々の音が通り過ぎていく。以なら蓮を疲れさせるだけだった雑音のから、今は必な音を選べるようになっていた。
靴を磨く所は変わらない。
それでも、蓮のはもう度と止まらなかった。