"寝室の異臭を隠した夫の本当の目的" 第7話
引っ張りしてみると、それは古びた属製のさな箱だった。
箱の表面にはうっすらとカビがえており、顔をづけるとあのベッドのの収納と同じカビ臭いような嫌な匂いが微かに漂ってきた。
鍵はかかっていなかった。
蓋をけると、そこには私の全くらない彼らの見らぬが詰まっていた。
目に入ったのは何冊もの通帳だった。
そのの1冊を見て、私はの血の気がすっと引いていくのをじた。
表には由美と私の名がかれている。
それはくにくなった両親が、由美の将来のために何かあったに使いなさいと残してくれた1500万円の定期預の通帳だった。
さな商を営んでいた両親が、たいでひび割れたをして毎しずつ貯めてくれた切なおだ。
結婚当初、健は私に言った。
「夫婦の財産として、俺が全な庫で管理してやる」
世らずだった私は疑いもせず、印鑑と緒に彼に預けてしまっていたのだ。
震えるでページをめくると、昨の10、あの婚式の付の直に定期預が解約され、全額が別の座に送されていた。
残は0円になっていた。
送先の名は伊藤まゆみ。あの母子帳の女の名だ。
私の両親が娘の幸せを願って残してくれた血の滲むようなおを、夫はのために平然と使い込んでいたのだ。
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さらに箱のには写真の束が入っていた。
1枚目を見て、私は息が止まりそうになった。
そこには真しい軒ので、満面の笑みを浮かべて並ぶ3の姿が写っていた。
健と、お腹のきな若い女。そしてその女のお腹に嬉しそうにを当てている義母の浩子だ。
写真の裏には義母の丸みを帯びた字でこうかれていた。
『健さん居完成おめでとう。元気な男の子の誕を待っていますよ。浩子より』
私は声にならない鳴をげ、その写真をに落とした。
義母はっていたどころの話ではなかった。
健の倫も、の妊娠も、親の遺産の横領も、全てグルになってめていたのだ。
私が義父のの世話をし、自分の事も喉を通らないほど疲れ果てていたあの期に。
私が義母に言われるがまま政婦のようにのために尽くし嫌に耐えていたあのに。
彼らは私の親の遺産を使って居を建て、私を精神病棟に放り込む計画をてながら、しい本当の族としてのを楽しんでいたのだ。
私はを睨みつけた。
「許さない。絶対に許さない」
私の目からついに粒の涙が溢れした。
それはしみの涙ではない。
25の私のを、両親のいを踏みにじり馬鹿にした彼らに対する、煮えたぎるようなりの涙だった。
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このまま泣き寝入りして、彼らの計画通りに狂扱いされて消えてやるわけにはいかない。
私は自分ので真実を暴き、彼らに獄を見せる覚悟を決めた。
私は涙を乱暴に拭い、箱の底に残っていた最の品にを伸ばした。
それは画面にヒビの入った、見覚えのない古いスマートフォンだった。
健が以使っていたおがりのスマホのようだ。
充が切れているかとったが、源ボタンを押しすると暗い画面がパッとった。
パスコードはかかっていなかった。
私はメッセージアプリをいた。
1番にあったのは、まゆみという名とのトーク履歴だ。
そこをいた瞬、私は画面に表示されたある1枚の画像に目を疑い、わずそのスマホを落としそうになった。
健とはただ私の財産を奪うだけでなく、さらに恐ろしい裏の目を持っていたのだ。
古いスマートフォンの画面に映しされていたのは、健とのまゆみがやり取りしているメッセージアプリの会話画面だった。
そこには見慣れたの写真が添付されていた。
私の実から引き取り、毎欠かさずをわせている両親のさな仏壇の写真だ。
その写真のにまゆみからのメッセージが続いていた。
『ねえけんちゃん、この古臭い仏壇、居には絶対に持ち込まないでね。
なんか気悪いし、私の赤ちゃんに悪い霊が憑いたら嫌だもん』