"寝室の異臭を隠した夫の本当の目的" 第6話
あった。ガムテープで無造作に貼り付けられたさなスペアキーだ。
鍵穴に差し込みゆっくりと回すと、カチャリと乾いた音がして1番のきな引きしがいた。
には会社の類に紛れて、分い茶のクリアファイルが隠されていた。
ファイルをいた私の目に最初にび込んできたのは、緑の縁取りがされた見慣れない用だった。
婚届。
そこにはすでに健の署名と捺印が済まされていた。
私の欄だけが空のまま残されている。
しかし私の目を釘付けにしたのは、そのにあったもう1枚の類だった。
そこには私の像をはるかに超える恐ろしい計画が印されていた。
『平病院 入院同 族代用 患者氏名:由美』
症状の欄には健の字で「度の妄癖、庭内での奇、自傷害の恐れあり」とびっしりと嘘がき連ねられていた。
彼らは私をただ追いすだけではなく、私を狂に仕てげ、精神科の閉鎖病棟に隔し、私がこので見てきた真実を全て精神病患者の妄として揉み消すつもりだったのだ。
その、玄関の方でガチャリとドアがく音がした。
ゴルフにったはずの健が何か忘れ物でもしたのか、予定よりく帰ってきたのだ。
健のい声が廊に響いた。
「おい、由美、どこにいる?」
彼の音はまっすぐにこの斎へと向かってきていた。
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健は苛った声で叫んだ。
「おい、由美、どこにいる?」
斎のドアノブがガチャリと音をてて回った。
私は臓がからびしそうになるのを必に堪え、震えるで急いでファイルを元の所に押し込んだ。
引きしをバタンと閉め、探りで鍵を回して引き抜くと、そのままエプロンのポケットにく突っ込んだ。
直、乱暴な音をててドアがいた。
健は目を吊りげ、獲物を見つけた獣のように私を睨みつけた。
「お、ここで何をしている?」
私はとっさにエプロンのポケットからいつも持ち歩いている掃除用の布巾を取りし、本棚の埃を拭くふりをした。
私は慌てた様子で言い訳をした。
「あ、あなた。その、きな蜘蛛が廊からこの部に入っていくのが見えて。放っておいたらあなたの類を汚してしまうかもしれないとって、急いで追い払おうとしたんですけれど、見失ってしまって」
健は股でづいてくると、私の肩を力任せに突きばした。
「嘘をつけ。俺の部には絶対に入るなといつも言っているだろうが」
私はバランスを崩し、ドスンとに倒れ込んだ。
腰をく打ったが、痛みを顔にさないように必で俯いた。
健は私が倒れていることなど気に留めず、デスクの引きしに鍵がかかっているかをチラリと確認した。
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私は息を呑んだ。
彼が鍵の確認を目だけで済ませたのは、幸の幸いだった。
健はデスクのに置き忘れていた級なサングラスを掴み取ると、私を見ろしてたく言い放った。
「チッ、これを取りに戻っただけだ。2度とこの部に入るな。次に入ったらただじゃおかないからな」
健は私を虫けらのように瞥すると、そのままに部をていった。
やがて玄関のドアが閉まる音がし、窓からのエンジンがざかっていくのが聞こえた。
私はに座り込んだまま、くく息を吐きした。
や汗でシャツがべったりと張り付いていた。
彼が完全にいなくなったことを確認し、私はゆっくりとちがった。
エプロンのポケットには引きしのスペアキーが入っている。
私は再び1番のきな引きしをけた。
先ほどの精神科病院入院同を改めて見つめ、背筋にたいものがる。
もし私がこの計画に気づかず、ある突然おかしなを取る妻として無理やり精神病棟に入れられていたら。
私を配する親族はもう誰もいない。
私は鉄格子のついた窓の向こうで、誰にも信じてもらえないままを終えることになっていたかもしれない。
健は婚の慰謝料を払うことすら惜しんで、私を法に排除しようとしていたのだ。
私は類のをさらに探った。
すると引きしのさらに奥、がギリギリ届く暗がりに何かいものがあるのに気がついた。