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"「介護が悪い」と責めた家族の3日後" 第8話

「お兄ちゃんもにね。仕事で疲れて帰ってきても、奥さんがこれじゃあが休まらないわ。」

弓は唇を噛んだ。

「おばさん、それは……」

弓がを差し挟もうとしたが、おばの言葉は止まらなかった。

「でも、ちょうど良かったじゃない。やっぱり血の繋がった娘が1番よ。」

おばは嬉しそうに言った。

「ええ、のお嫁さんより、弓ちゃんが見てあげるのがお姉ちゃんにとっても1番幸せなのよ。これからも弓ちゃんがしっかりお世話してあげてね。」

それはおばなりの善からの励ましだった。

弓を褒め、実の娘のを持ちげるための言葉。

けれど、その言葉を聞いた瞬、弓の胸の奥で黒いが激しく渦巻いた。

「おばさん。」

弓の声はく震えていた。

「おばさんは、お母さんのおむつを変えたことがあるの?」

「え、何を急に……」

弓は言葉を被せた。

「お母さんが夜の3に痰を詰まらせて苦しんでいるところを、見たことがあるの?」

話の向こうで、おばが息を呑む気配がした。

しかし弓のからは、今まで抑えていたが堰を切ったように溢れした。

さんはね、それを11やってたのよ。があるも、毎1でやってたの!」

弓の目から粒の涙がボロボロとこぼれ落ちた。

「血が繋がってるから1番幸せ?冗談じゃないわ。」

弓は泣き叫んだ。

「私はたった1で、お母さんを鳴りそうになった。

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逃げしたくなった。さんがいなかったら、このはとっくに壊れてたのよ!」

おばは慌てた声をした。

「ゆ、弓ちゃん落ち着いて……」

からたまに来て、勝なこと言わないで!本当に配なら、からおばさんが伝いに来てよ!」

弓はそう叫び、受話器を乱暴にガチャンと置いた。

静寂が戻ったリビングで、弓は両で顔を覆い、声をあげて泣き崩れた。

自分が昨に向けて放った「世話が悪い」という言葉。

親戚たちが投げかける「男の嫁なんだから」という言葉。

それがどれほど残酷で無責任な善の刃だったか。

弓は自分のをもって、ようやくその痛みを理解したのだ。

これが、この物語における最初のさな変化だった。

私がたことで、弓は完全に傍観者から引きずりろされた。

そして彼女は今、私の最の理解者へと変わりつつあったのだ。

その頃、私は妹のの温かいリビングで、静かに茶をんでいた。

妹は気を遣ってめに寝へ戻り、部には私1だけが残されていた。

テーブルのには、私が実る直、仏壇の引きしの奥から持ちしたバッグが置かれている。

私はゆっくりとを伸ばし、そのから1冊の古い通帳を取りした。

には、義母である佐藤文子の名が印字されている。

この通帳は、義母のが振り込まれる切な座だった。

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義母が倒れる、彼女は自分のをしっかりと管理し、老のための貯をしていた。

しかし義母が寝たきりになってからは、夫の俊夫が「俺がしっかり管理する」と言って、通帳と印鑑を取りげたのだ。

私は通帳のページをゆっくりとめくった。

印字された数字の列が目にび込んでくる。

俊夫は、私にこう言い続けてきた。

「母さんの介護にはがかかる。俺の料から毎持ちしているんだ。だからおは文句を言わずに俺の言う通りにを守っていればいいんだ。」

その言葉を信じ、私は費を極限まで切り詰め、自分のなど何も買わずに耐えてきた。

俊夫が仕事の付きいだと言ってみ歩くことも、して許してきた。

しかし現実は違った。

通帳には2ヶに1度、義母のが振り込まれた記録がある。

そしてその数には、必ず数万円単位の引きしが繰り返されていた。

それだけではない。

3、義母が肺炎でし、私が1で夜救急へったあの週の記録。

俊夫は会社の同僚と温泉旅くと言って留守にしていた。

通帳には、その旅に義母の座から10万円が引きされた印字が残っている。

の記録にも、私のらない引きしがあった。

俊夫は最しいゴルフクラブを買ったと自していた。

その額と、通帳から引きされた額がぴたりと致していたのだ。

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