みかん小説
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"父子関係否定の白い封筒" 第1話

テーブルのに並べられた2枚の古い写真をに、義母はきなため息をついた。

義母はたい線で、私の顔をじっと探るように見つめた。

「本当に全然違うわね」

その言葉が、私の胸に鋭く突き刺さる。

私が浮気を疑われていることは、言葉にしなくてもはっきりと分かった。

それでも、私は唇をく噛みしめて黙るしかなかった。

真実は、私から勝に話してはいけない夫のい傷だからである。

私が守るべき本当の秘密は、義母の像よりもはるかにいものだった。

私は努めて平坦な声をした。

「3歳ですから、これから変わりますよ」

私はそう言いながら、卓の器を片付け始めた。

義母はさく笑った。

「そうかしら」

テーブルのに並べられているのは、夫の直の幼い頃の写真と、3歳になる娘の唯の写真だ。

唯はれた絨毯ので、積遊びにになっている。

目元も、の形も、髪質も、確かに唯は直には似ていなかった。

ちょうどその、仕事から帰ってきた直がスーツの着を脱ぎながら困ったような顔でに入った。

「母さん、誰に似ても唯はいだろう」

義母は表面だけ笑って、写真を引きしにしまった。

しかし、その目にははっきりとした疑いが残ったままだった。

私たち族が、義母の暮らすこの広いで同居を始めてから10ヶが経っていた。

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1に義父が突然の筋梗塞でくなり、義母は1暮らしになったのだ。

すっかり落ち込んで事の量も減ってしまった姿を見て、直が同居を提案した。

私はし悩んだが、最終には直の言葉に頷いた。

毎朝唯を保育園へ送り、私は自分の仕事へ向かう。

夕方に帰宅して夕を作り、週に何度か義母を科へで送迎している。

嫁姑の関係としては、決して悪いものではないとっていた。

義母も最初は唯におもちゃや絵本を買ってくれて、バーバと呼ばれてんでいたのだ。

しかし、同居して毎唯の顔を見るようになってから、義母の態度はしずつ変わり始めた。

義母は昔から、瀬の血筋や跡取りという言葉を気にするだった。

私と直が結婚して、なかなか子供ができなかった期にも、私だけが何度も責められた。

義母はややかな目で私を見た。

「女性は齢があるから、く病院へった方がいいんじゃない」

あの頃のたい言葉が、今でも私の胸の奥に残っている。

実は、あの言葉の直に夫婦で妊検査を受けた結果、きな問題が見つかった。

原因は私ではなく、直の側にあったのだ。

非閉塞性無精子症という診断結果を聞いた、私たちは2く悩み、泣きかした。

それでも夫婦として共にきることを選び、何もかけてある決断をしたのだ。

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非配偶者授精という治療を選択し、その結果としてまれてきてくれたのが切な唯だった。

は唯を抱いた瞬から、自分の本当の娘としてを注いでいる。

しかし、私たちがどんな決断をしたのかをっているのは、担当の医師と私の姉の真由だけだ。

義母には直の病気のことすら切話していない。

夜、唯を寝かしつけた、寝で直さな声で謝ってきた。

「美咲、ごめんな」

私は直の顔を見つめた。

「何が?」

線を落とした。

「母さん、最唯の顔のことばかり言うから」

私は首を横に振った。

「気にしてないよ」

本当は気にしているし、浮気を疑われるのは気分の良いものではない。

それでも、私は直を責めるつもりは全くなかった。

唯が直に似ていないのには確かな理由があるからだ。

その理由を義母に言えないのは、直がまだ母親に打ちける勇気を持てていないからである。

私は、直が自分ので母親に事実を話せるが来るまで、盾になると決めていた。

今はただ静かに、波てずにやり過ごすことが1番の選択だとっていた。

そうして、その夜は静かに更けていった。

の午になった。

私は半休を取り、義母をいつもの科へで連れてった。

席に乗る義母は、窓のを眺めながらぽつりとつぶやいた。

「血って議よね」

私はハンドルを握りながら、またその話題かとさく息を吐いた。

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