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"「田舎者」と見下した婚約者を実家へ招いたら、態度が一変した" 第13話

もしあのまま流されて結婚していたら、待っていたのは獄のような搾取と悔の々だったに違いない。

穏やかに見える私の両親だが、若い頃は京の厳しいビジネスの世界で荒波に揉まれながら会社をきくしてきたたちだ。希さんのお母さんのような浅はかで狡猾な性など、目で見抜いて当然だったのだ。

それからほど経った頃、私のスマートフォンに希さんから着信とメッセージが届いた。

『まゆちゃん、頼むから話を聞いてくれ! 俺には君しかいないんだ! 母さんも本当は素直で優しいなんだ! 俺が悪かった、やり直してくれ!』

画面越しに伝わってくる必のすがりつきに、私は底呆れてしまった。

(私、こののどこが好きだったんだっけ……?)

私はややかにメッセージを返信した。

『もしかして、それもお母さんに言われて送ってきたの? 「相の実持ちで利用価値があるから、何としてでも繋ぎ止めなさい」って』

数秒、彼から慌てふためいた返信が届いた。

『えっ!? な、なんで分かったの!?』

浅はかな彼らの考パターンなど、に取るように分かる。自分の見る目のなさを痛しつつも、私は最の返信を打ち込んだ。

『自識過剰で偏見に囚われた、母親の言いなりのマザコン男。お母さんとセットで厄介さは倍ね。

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結婚相として完全に格よ。自分が変わらない限り、あなたは誰とも幸せになれないわ。もう度と連絡してこないで』

メッセージを送信した直、彼のアドレスと話番号を完全に着信拒否にした。

その、私は会社の事部に事を相談し、以から希望をしていた別のフロアの企画発部署へと異させてもらった。これで、会社で彼と顔をわせる配も切なくなった。

しい部署には、だしなみにネチネチとうるさいお局社員もいない。私は封印していたなスーツやしい装をやめ、好きな華やかなワンピースを着て、自分らしいメイクを楽しむことにした。本当の私は、るくて綺麗なおしゃれがずっと好きだったのだ。

の噂によると、希さんの社内での評判は完全に失墜したらしい。

私は実での来事を社内の誰にも話していなかったのだが、彼が自爆したのだ。や同僚とのみの席で、「あいつ、貧乏顔のくせに実持ちでさあ! 都のいい政婦がに入るとったのに逃げられたんだよ!」と声で愚痴を漏らしていたそうだ。そんな発言を聞いた同僚や司から軽蔑され、社内での彼の居所は完全になくなった。彼がこの会社でまともな結婚相を見つけることは、もう度とないだろう。

パクリ商品ばかり売っていた彼のお母さんの会社も、程なくして経営難に陥ったと聞いた。

都会のタワーマンションで暮らすのもつのき方だけれど、居の良さや価値観はそれぞれだ。自分の狭い物差しだけでを見したり、否定したりするのは絶対に違っている。

「普通」って、体何なのだろう。

自分が信じる「普通」をに押し付けるのは、ただの傲だ。

私は今、自分が選んでんでいるこのさなワンルームのアパートが好きだ。お気に入りのインテリアに囲まれた、私だけの切な

に優劣なんてないし、誰がで誰がかなんてこともない。みんな違って、みんないい。

幼い頃、誰もが親や先から教わったはずだ。

「よそはよそ、うちはうち」なのだから。

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