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"68歳の誕生日、残高は0円だった" 第18話

座の正移についての側の調査が入り、委任状の跡鑑定の結果がた。

が偽造したことが証された。

税務署には告発状が提された。

国税局の担当者が度、あのを訪ねてきた。

でそれに対応をした。

千代子はそのに同席しなかった。同席する必がなかった。

返還の続きは、からで完した。

千代子の元にしいキャッシュカードがある。

自分の名だけがかれた座。誰もらない暗証番号。

分にりないかもしれないが、ゼロではない。

滝川が交渉した結果、ファンドの損失分は相殺されずに現で返還された。

さやかは「先、本当によくやってくれた」と言っていた。

は今もあのにいる。

婚は成していない。

類のでは夫婦のまま、千代子だけが引っ越した。

さやかが伝って、くのさなアパートを借りた。

で台所と浴がある。

賃は千代子のと、返還されたお部で賄える。

荷物はなかった。

暮らしたから持ってきたものは、類と擦り切れた表の積み帳。

そして、台所で使い慣れた包丁が本だけだった。

のことは結局、総が引き取った。

の条件通りだった。

介護事業者との契約も滝川が段取りして、今は週に、訪問介護のヘルパーが入っている。

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残りのを総が対応する形になっている。

最初のは、複数の事業者から断られたと滝川から聞いた。

話で料に難癖をつけ、スタッフを鳴り、話を切ったためだ。

今入っている事業者ともすでに度トラブルがあったと聞いた。

千代子れを聞いて、何も言わなかった。

れとはわなかった。かと言って溜がるともわなかった。

ただ、そういうがそういう結果に向かっていくことが、当然の流れとしてそこにあるというじがした。

お茶をんでから、千代子は庭の梅を見た。

びらが枚、に押されて落ちた。

枝かられて、ゆっくりと芝のに着いた。

千代子はそのきを目で追ってから、湯呑みをもう度両で包んだ。

「マッサージ、何からだっけ?」

千代子が聞いた。

さやかが答えた。

コース。お母さん、せっかくだからにすればよかったのに」

分よ」

千代子は言った。

さやかがくすりと笑った。

「お母さん、本当に変わったよね」

「そう?」

千代子は言い返した。

「どこが?」

「昔は何でも慮してた。今は違う」

さやかは言った。それ以は言わなかったが、言葉の続きは千代子にも届いていた。

変わったかどうか、千代子自にはよくわからない。

アパートに引っ越してから、毎朝自分でお茶を入れる。

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好きなむ。好きな量だけむ。

誰かのために急いで準備する必がない。

それだけのことが、最初のは奇妙なほど落ち着かなかった。

体が覚えている習慣が、朝になると自そうとした。

めの量の米を炊こうとして、止まった。

分の噌汁を作りかけて、止まった。

週目から、しずつ慣れてきた。

今は分の量がちゃんと分かる。

蔵庫のに自分がべたいものだけが入っている。

誰も費がいとは言わない。

それが今の千代子の朝だった。

縁側かられたに、さやかが話した。

「滝川先から連絡があってさ」

さやかは言った。

「国税局の件、正式にくって。お父さんの過分の申告を、全部精査するらしい」

「そう」

千代子は答えた。

「お母さんが何かしなくていい。先が全部対応してくれる。ただ、っておいて欲しくて」

さやかは続けた。

千代子は頷いた。

がこれからどうなるかを、千代子は考えないようにしていた。

考えられないのではなく、考える必がないという覚だった。

自分の元にあるものを見ていればそれでりる。

に、はマッサージルームのに来た。

の両側にの仕切りが続いていて、奥から微かにおの匂いがした。

「じゃあ、私は先にってるね」

さやかが言い、廊の角を曲がっていった。

千代子はドアをノックしてに入った。

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