"9年間消えた娘と「お姫様の部屋」" 第18話
彼は自分の際に酔いしれるように続ける。
『防音は完璧だった。換気も、の部とは別の配管を使った。絶対に見つからない自信があったよ』
エリコは震えるで顔を覆い、森田にささやいた。
「彼は……として本当に優秀でした。私は夜勤ばかりで、あのの構造について何も疑わなかった……」
「松尾が今夜、あのに押し入らなければ、見つからなかったかもしれませんね」
森田は々しく頷いた。
「松尾は、あの狂ったグループので、修平に激しく嫉妬していたんです」
森田はガラスの向こうの修平を睨みつけた。
「修平の作るビデオは、グループので常に特別扱いで賞賛されていた。松尾はユイナさんに異常な執着を抱き、ついにビデオを盗みそうとした」
森田はエリコを見た。
「そこで運悪く、いや運良く、あなたとはちわせたんです」
「……もう、分です」
エリコはきつく目を閉じた。これ以、あの男の顔を見たくなかった。
部をて廊にると、佐藤と緒にベンチに座っていたユイナがび起きた。
「ママ!」
は再び、固く抱きった。
「病院へ向かうの配ができました」
佐藤がろから優しく声をかけた。
病院の待のソファーで、ユイナはエリコの肩に顔をうずめた。
そして、ようやく全てを理解したかのように、い嗚咽を漏らし始めた。
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「警察のが……しだけ話してくれた」
ユイナは息をみながら言った。
「パパは……嘘つきだったんだね」
彼女のさな肩が、しみで激しく震える。
「世界は終わってなかった。ママもきてた。……私、バカみたい」
「あなたはバカじゃないわ」
エリコは娘の背を、何度も何度も優しく撫でた。
「守ってくれるはずのに、酷く騙されただけ。あなたのせいじゃない。絶対に」
「でも、私……パパをしてた」
ユイナの声は、引き裂かれるように痛だった。
「世界を救ってるんだって、本気でってた……」
「緒に乗り越えましょう」
エリコは娘の涙を拭った。
「簡単じゃないけど、私たちはいわ」
警察署が夜の静寂に包まれる、修平とその仲たちは、度と社会にられないための厳しい続きを受けていた。
しかし、エリコとユイナにとって、焦点はすでに憎むべき過から、ある未来へと移っていた。
「しいを探しましょうね」
エリコは、腕のの娘に優しく語りかけた。
「学にって、本当の友達を作って、本当のをきるの」
「みんな……私のこと、嫌いにならない?」
ユイナがそうに見げる。
「にむのは痛いし、はかかるわ」
エリコは力く答えた。
「でも、話すこと、そして正しくすることが助けになる。しいいが、必ず古い傷をらげてくれるわ」
エリコはユイナのさなを、しっかりとく握った。
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「そして、誰に真実を話すかは、あなたが決めていいのよ。本当に信頼にるにだけね」
病院のドアに向かって歩きながら、エリコはこれからのく険しいのりをった。
の医療検査、期のカウンセリング、そして彼らを罪にするための裁判。
恐怖なしできる方法をから学び、奪われた美しい世界をユイナに教えていくこと。
しかし、彼女たちは絶対にではない。緒にち向かうのだ。
真実の、守り育む本物のが、必ず彼女たちのこれからのを照らすだろう。
修平が作りしたいも、その親子の絆のを消しることはできなかった。
悪はの仮面を被り、ありふれたので、見慣れた顔のろに巧妙に隠れているかもしれない。
しかし、本当のは耐え抜き、9のを探し歩き、偽りの壁を壊し、決して希望を諦めないのだ。
に通じる自ドアにをかけた、ユイナがエリコのをぎゅっと握り返した。
「怖いよ、ママ」
「私もよ」
エリコは、9ぶりにからの微笑みを浮かべた。
「でも、今は緒だから。なら、何にだってち向かえるわ」
は夜ののへ、待っているへ、癒やしへ、そしてずつ築きげていく未来へと歩みした。
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