"午前5時30分の配車係" 第5話
「なくとも、由紀子さんが青葉ホームへ入ったことをっていた能性は極めていです」
「能性?」
修平は笑った。
自分でもたい笑いだと分かった。
「ですよ」
刑事は黙った。
「、あいつは俺に話してきた」
修平は机ののノートを見た。
妻は同じ、
くの施設で自分の名をいていた。
川が度でも話の目を変えていればよかった。
「奥さんの報はありますか」
ではなく、
「奥さんはここにいます」
と。
たったそれだけでよかった。
*
その夜、修平は自宅で古い留守番話のメモを探した。
由紀子が消えて数、川から話が来るたびに簡単な内容をいていた。
【2003/6 川さん 警察の状況】
【2003/9 川さん 目撃報あるか】
【2004/1 川さん 何かあれば協力】
【2005/5 川さん 由紀子の報?】
以の字。
当の自分は、それを親切だとっていた。
同級として責任をじているのだろうと。
最の記録は〇。
由紀子が発見されるか。
【川さん しい報あるか】
修平は、そのをい見ていた。
その頃も由紀子は青葉ホームにいた。
たぶん同じさな机で、
同じ名をいていた。
【修平】
誰よりも妻の居所をっていた男が、
誰よりもに、
妻を見つけたかと尋ね続けていた。
青葉ホームの会計は、正式な帳簿と呼べるものではなかった。
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振込記録。
現受領。
ノートにいた額。
封筒に入れられた領収。
分の類が、事務の属棚や段ボール箱からばらばらに見つかった。
そので、由紀子に関する支払いだけは妙にっていた。
毎。
額は期によって違う。
万千円。
万円。
万千円。
介護が増えたには、臨費用も追加されている。
度もく滞納していなかった。
支払元は、
【川メディカルサービス】
川隆司の会社だった。
の総額は、千万円を超えていた。
「全部、川が?」
修平が尋ねた。
浦刑事が頷いた。
「なくとも確認できた分は」
「会社の経費にしてたんですか」
「途までは『取引先支援費』など別の名目で処理されています。そのは川本が会社へ補填していた形跡があります」
「何のために」
誰も答えなかった。
ただつ確かなことがあった。
川は由紀子を忘れていなかった。
忘れるどころか、
毎、彼女がそこで暮らし続けられるようを払っていた。
*
修平はの記憶を辿った。
由紀子が消えた翌週。
川はチラシを百枚印刷して持ってきた。
「会社のプリンター使っただけですから」
そう笑った。
かには、
「探偵を頼むならりいを紹介できます」
と言った。
。
修平が度、
「もうんでるのかな」
とにした。
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川はい調で否定した。
「そんなふうに決めつけない方がいいですよ」
当は、励ましてくれているのだとった。
今なら違うに聞こえる。
川はっていた。
由紀子はんでいない。
なくとも、その点では。
「こいつは、どんな気持ちでそんなことを」
修平は呟いた。
浦は言った。
「今、本から事を聞きます」
「俺も会わせてください」
「それは難しいです」
「つだけ聞きたいんです」
「捜査のに接触されると困ります」
修平は拳を握った。
「俺は、こいつに捜索の状況を全部話してきたんですよ」
警察へったこと。
目撃報。
調査会社へ相談したこと。
由紀子の座を確認したこと。
どの町を探したか。
何を諦めたか。
川は、そのたびに聞いていた。
それは配ではなかったのかもしれない。
修平がどこまでづいているかを、
確認していた。
*
庭への事聴取も続いた。
最初の説では、
「川から庭内の問題がある女性だと聞いた」
だけだった。
だが支払い記録を示されると、しずつ内容が変わった。
「最初は、だけだと言われたんです」
「何が?」
「女性を置いてほしいと」
「怪をしている女性を?」
「転んだと聞きました」
「病院へかせようとは?」
「言いました」
庭は何度も言ったという。
をく打っている。
吐き気もある。
言葉もおかしい。
なくとも救急来へくべきだ。
だが川は拒んだ。
「本が庭の問題で警察を嫌がっている」
そう説した。
「本がそう言ったのを聞きましたか」
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