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128万円の断絶通知

128万円の断絶通知

久子の封筒 完結 0

手術前日、63歳の杉沢久子は、実の娘・美咲の家を訪ねた。 翌朝に控えた入院と手術について、少しだけ相談したかっただけだった。けれど玄関越しに返ってきたのは、娘の冷たい拒絶と、婿の「これ以上来るなら警察を呼びます」という言葉だった。 久子はその日、もう一つの不安を抱えていた。 自分の口座から、半年の間に覚えのない出金が繰り返されていたのだ。合計128万円。通帳に並ぶ数字は、ただの偶然では済まされないものだった。 娘に捨てられた母。 しかし本当に久子の金を奪っていたのは、娘ではなかった。 手術後、病院のロビーで明らかになる真実。警察の前で崩れ落ちる娘。そして久子が静かに差し出した一枚の書類。 それは、母としての未練を断ち切るための「金銭関係の断絶通知」だった。 これは、家族に尽くし続けた母が、自分を犠牲にする人生を終わらせるまでの物語。

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