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壁の奥にいた妻

壁の奥にいた妻

幸子の白い花 完結 0

1990年、山形県の小さな町で、ひとりの女性・小木美紀が突然姿を消した。 夫は警察官。周囲からは真面目で信頼される男だった。美紀の姉は「妹が自分から消えるはずがない」と何度も訴えたが、警察は“本人の意思による失踪”として処理してしまう。 それから10年後。 新しい住人が購入した古い一軒家の地下室から、異様な匂いが漂い始める。不審に思った家主が壁を壊すと、そこには存在しないはずの小部屋が隠されていた。 窓のない暗い空間。 錆びた鎖。 壁に刻まれた文字。 そして、そこに残されていたのは、10年前に消えた美紀の名前だった。 彼女は本当に自分の意思で姿を消したのか。元夫である警察官は、なぜその家を急いで手放したのか。 壁の奥に封じ込められていた声が、10年の時を越えて真実を暴き出す。

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