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完結第30話
母を泥棒と追い出した兄に届いた妻の浮気写真
「母さんが嫁の金を盗んだ」――兄・太郎は妻ルミの訴えだけを信じ、母の言い分を1度も聞かないまま「泥棒」と決めつけ、必要最低限の荷物だけ持たせて家から追い出してしまう。 妹・かんなは母を引き取り真相を確かめるが、その翌日、今度はルミが離婚届を残して失踪。しかも太郎の結婚前からの貯金450万円はほぼ消え、家賃まで滞納され、手元には2,500円しか残っていなかった。 さらに母は、ルミが男と腕を組んでホテルへ入る姿を目撃し、その決定的な写真まで撮影していた。 母を陥れた“盗金騒動”は、本当に偶然だったのか。愛する妻を盲信して家族を傷つけた兄は、ようやく自分が何を信じ、何を失ったのか思い知らされる――。親不孝|不倫4.5万字5 112 -
完結第38話
末席の男が放った三百億の通告
「パパに頼んで取引を切る」――二十四年ぶりの同窓会、頭取令嬢のエリは安スーツの俺を嘲笑い、名刺の裏に『頭下げに来る時パパに通しとく』と書き殴った。 貧乏人として末席に追いやられた俺は、静かにスマホで一行の指示を送る。 「じゃあ、三百億全部解約で」 大ホラと吹き出す同級生たち。だが翌朝、父親の銀行から百件を超える悲鳴の電話が鳴り響く。 誰も知らない。かつて中古トラック一台から始まった俺の会社と、頭取が交わした二十年前の「ある書類」の存在を。 冷え切った会議室に名刺を突き出し、俺は言った。 「これも、冗談ですか?」怒り|孤獨5.7万字5 316 -
完結第10話
夫が失明してから、私はもう明かりを消せない
失明して二年になる夫は、毎晩「今夜はどっち側に寝てる?」と尋ねてくる。暗闇で方角が狂うのだと思っていた。だが午前三時、音を立てずに絨毯を歩く私を、見えないはずの夫の首が正確に追尾した。翌晩、薬で眠ったふりをした私の耳に届いたのは、わずかに開いた寝室の引き戸から漏れる青い光と、男の囁き声。下駄箱に残された乾いた泥と、見知らぬ筆跡のメモ。日常が侵食されていく冷徹な足音。日常ホラー1.4万字5 43 -
完結第18話
義母を無償介護した3年、夫は私の名義で毎月15万円を受け取っていた
夜勤を削り、無償で義母の介護を担ってきた看護師の美保。ある朝、玄関の鍵を変えられ締め出された美保を、義妹は「毎月十五万の手当を受け取っておきながら」と激しく罵倒する。身銭を切って介護用品を立て替えていた美保は、夫が自分の名義で三年も手当を着服していた事実を知る。だが問い詰める美保に対し、義母が口にした実際の支払額は「毎月二十七万円」という信じがたい金額だった。嫁姑|介護2.8万字5 24 -
完結第18話
百日祝いを門前払いされた娘に、24年後届いた祖母の手紙
生後百日の祝いの日、父の実家を門前払いされた灯。あれから二十四年、八十歳の祖母から「皆であの日お前を愛していた」と親筆の手紙と家族写真が届く。だが母が保管していた同じ日の原版に、父方の姿は一人もなかった。構図も祝い膳も寸分違わず同じなのに、母の写真には母子二人きり。なぜ今さら偽造写真まで作って呼び戻そうとするのか。父たちの不可解な歓待の裏で、二十四年前の冷たい悪意が再び形を変えて動き始めていた――。兄弟姉妹|裡の顔2.7万字5 5 -
完結第19話
ローンを完済した私に、義母は「家なら売った」と言った
30年の住宅ローンを完済した日、54歳の澄子は義母から「この家は3年前に売った」と告げられる。夫は自宅を無断で売却し、妻に「ローン返済」と偽って家賃を払わせていたのだ。消え去った数千万円の売却益と、突きつけられた「4ヶ月後の退去期限」。信じて尽くしてきた30年を踏みにじられた妻の、静かな反撃が始まる。金銭問題|熟年離婚2.9万字5 24 -
完結第16話
月3万で罵られる妻と、私の会社から50万貰う秘書
義母と三人分の食費として、夫から渡されるのは月わずか三万円。「やりくりもできない無能」と見下されていた妻は、夫の昇進宴で若い秘書から「私は月五十万貰っている」と嘲笑される。 だがその夜、秘書が耳打ちした給与の振込元は、三年前に夫が「畳んだ」と告げていた妻名義の会社だった。なぜ休眠させたはずの会社から、夫の愛人に五十万円が支払われているのか――。夫婦|ATM扱い|金銭問題2.4万字5 35 -
完結第14話
十二年育てた姪に「人生を奪われた」と告発された
18歳で東京の実母の元へ去った姪が、SNSで私を「人生を奪った毒おば」と告発した。画面に晒された、かつて私が隠した「受取拒絶」の段ボール箱。その非難を、私は否定することができなかった。だが、涙ながらに私を責める実母もまた、かつての再婚式で愛娘を「姪」と偽り、同居を避けていた過去があった。自分に都合のいい嘘を重ねてきた二人の大人を前に、18歳の少女は過去の答え合わせを始める。裡の顔|親子関係2.0万字5 10 -
完結第13話
彼女は毎日母を世話し、毎週夫と夜を過ごす
認知症の母を献身的に介護するヘルパーは、毎週夫と夜を過ごす愛人だった。「あの子を追い出したら母さんはどうなる」となじる夫に脅され、妻は屈辱を呑んで毎朝その女と介護記録を交わす生活を受け入れる。母の命のために耐え続ける妻。だが愛人が漏らした「夫の真の姿」をきっかけに、半年前に起きた母の転倒事故を巡る冷酷な欺瞞が暴かれ始める。夫婦|不倫2.0万字5 28 -
完結第20話
午前二時、ホテルから部屋を替われと言われた
出張先のホテルで午前2時、フロントから「今すぐ部屋を替わって」と内線が入る。理由を尋ねると、見知らぬ男が“夫”を名乗り合鍵を求めてきたという。独身の私が戦慄する中、元の部屋に残された洗面台の眼鏡は、なぜか綺麗にケースへとしまわれていた――。施錠された空間をすり抜け、日常の善意を隠れ蓑にして静かに迫る気配。二度と、一人でホテルに泊まれなくなる。日常の隙間に潜む悪意を描き出す、戦慄の心理サスペンス。日常ホラー3.1万字5 213 -
完結第16話
「明日から母をやめます」結婚前夜、席次表を消した私
24年間、実の子として育ててきた娘の結婚式前夜。新居の家事や将来の育児まで無償で担わされる計画を知った私は、席次表の「新婦の母」を自ら塗り潰した。翌日の披露宴で娘は「母に捨てられた」とマイクで私を断罪し、夫は二度と接触しない誓約書にサインを迫る。屈することなくその場を立ち去り、別居を始めた私。だが、無償の世話役を失った家庭で、真っ先に声を上げたのは意外な人物だった。親子関係|修羅場2.3万字5 67 -
完結第16話
白紙の退職届を突きつけた夫が、3ヶ月後に「頼むから辞めないでくれ」と叫んだ日
結婚27年、夫から「母の介護に専念しろ。お前の給料など不要だ」と白紙の退職届を突きつけられた妻。大手ホテル購買部で働く彼女はその理不尽な要求を拒絶し、翌朝も黙って職場へと向かった。それから3ヶ月後、血相を変えた夫が十数人の同僚がいる妻のオフィスに突如乱入。震える手でしがみつき、「頼むから会社を辞めないでくれ!」と泣き叫んで――。夫婦|介護2.4万字5 56 -
完結第17話
夫が私を退職させた翌朝、会社は夫を呼び出した
食品会社に勤めて二十四年。五十三歳の誕生日に、夫は私の退職届を会社へ勝手に送信した。「これで母さんの介護に専念できるな」と笑う夫。翌朝九時、会社の人事部から着信が入る。夫は勝ち誇った顔で通話をスピーカーフォンに切り替えた。だが、静まり返ったリビングに響いたのは冷徹な宣告だった――「奥様から、あなたに関する告発状を受理しました。本日、調査のため出頭してください」裡切られた|夫婦2.6万字5 95 -
完結第25話
妻は毎晩八時、私を家から追い出す
結婚二十八年、従順だった妻から突然「毎晩八時から一時間だけ家を出て」と告げられる。浮気を疑い、約束を破って早めに戻った夫がリビングで目撃したのは、二十年以上前に清算したはずの「過去」を知る女だった。「知らなかったなんて言わせないわよ」冷え切った妻の問いかけに、男の守りたかった日常が音を立てて崩れ始める。修羅場|熟年離婚3.8万字5 75 -
完結第17話
「母を助けないで」腎臓提供の前日、十五歳の甥は私に縋った
重い腎不全を患う妹のため、生体腎ドナーの同意書にサインする直前、十五歳の甥から「お母さんを助けないで」と泣きつかれた。手術を一旦保留にした私は、甥の鞄から妹が元夫と交わした奇妙な覚書を見つける。妹を救う善意の裏で仕組まれていた身勝手な筋書きと、母親を一人で介護し続けてきた少年の歪んだ悲鳴。家族という名の密室で、それぞれの本音が剥き出しになっていく。兄弟姉妹|親子関係2.5万字5 63 -
完結第15話
娘を救った担任に、娘が叫んだ「信じるな」
三日間の失踪から戻った中学生の娘。学校中が救出の恩人である担任教師を称える中、娘は式典へ乱入し「先生を信じるな」と叫んだ。娘を問いただす母親は、失踪初日に娘が自ら電車に乗り、半年前の事件で学校を去った親友の元へ向かっていたことを知る。恩人教師の不可解な沈黙と、娘が頑なに隠し続ける「あの三日間の真実」に母親は翻弄されていく。真相|行方不明2.3万字5 59 -
完結第34話
娘を押し付けた夫、九年目の誤算
「は、娘も連れて出てけよ」――離婚を切り出した私に、夫と義母は冷酷に笑い、邪魔な荷物を払うように吐き捨てた。 九年間、高熱の夜も看病し、パート代で月謝を工面して育ててきた十一歳の娘。だが夫は生活費を三万円削り、女と「自由」になるため、子供三人全員を私に押し付けて追い出そうと企んでいた。 七月四日午前十時。勝ち誇る二人の前に、私は市役所で取得した一枚の公的書類を突きつけた。 「無理よ。……この子の母親欄に、誰の名前があるか見てごらんなさい」 その紙に刻まれた“決定的な事実”を目にした瞬間、夫の顔から血の気が引いていき――。嫁姑|夫婦5.1万字5 990 -
完結第17話
深夜1時、母は開けるなと言った
父が急逝して七日目の夜。実家で母と二人きりの午前一時、玄関のチャイムが鳴り響いた。 恐怖に震えながら「絶対に開けるな」と私の手首を掴み、玄関の明かりを消した母。 しかし、ドアの向こうの女は静かに告げた。 「先週は家に入れてくれたのに、どうして今夜は開けてくれないの?」 不審者を拒むため、防犯性の高い二重鍵へと交換したはずの家。 だが数日後、ピッキングの痕跡もないキッチンのシンクに置かれていたのは、なぜか「三人分の使用済みティーカップ」だった。 閉ざされたドアの鍵を開けていたのは、一体誰なのか。 守るべきはずだった母がひた隠す、十年前の冷酷な秘密とは——。日常ホラー2.6万字5 162 -
完結第12話
境界の桜庭茶房 ~現代飯と国宝で、どん底から人生やり直します~
高校時代、親友の罠で泥棒の濡れ衣を着せられ、全てを失った桜庭小より。祖父の遺したボロ茶房を継ぐと、勝手口が飢えと戦乱に喘ぐ古代王朝へ繋がっていた。 即席麺や肉まんを振る舞えば「天女の料理」と崇められ、お礼に届くのは国宝級の青磁や真珠の首飾り。現代の夜会で「偽物」と嘲笑ってきた元同級生たちを、国宝鑑定の場で完璧に公開ざまぁ! さらに瀕死の若き名将の胃袋を掴み、現代の知恵で大飢饉を救い尽くす――。 どん底店主の痛快・異文化グルメ&大逆転ファンタジー!人生逆転1.8万字5 42 -
完結第12話
5年付き合った社長に退職届を出した日、私だけが知らなかったこと
5年間、社長の怜司と秘密で付き合っていた彩乃。仕事では取引先から指名されるほど評価されていたのに、賞与は5年連続0円。一方、怜司の幼なじみ・真由は人事部長に昇進し、特別報酬まで受け取っていた。ある夜、匿名投稿から、自分の評価が真由によって下げられ続け、秘密の交際まで社内で笑い話にされていたことを知る。秘密を守っていたのは、自分一人だった。彩乃は退職届を出し、5年間の恋と会社を同時に手放すことを決める。職場逆転|金銭問題1.6万字5 55