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"消えた妻、11年後の再会" 第7話

由紀子が致する。

に乗ってしばらくすると、由紀子は川の運転がおかしいことに気づいた。

速度が定しない。

度、央線へ寄った。

「本当に丈夫?」

由紀子が尋ねた。

は、

「平気だよ」

と答えた。

「どこかでろして」

まで送る」

「いいからめて」

通りのない自社倉庫の駐を入れた。

由紀子はドアをけた。

まだ完全にはりていなかった。

面へしたところで、川ろへかした。

は、

「斜めだったのでめ直そうとした」

と説した。

いた助席のドアが由紀子の体を押した。

彼女はバランスを崩した。

ろへ倒れ、

部をいコンクリート製の止めに打ちつけた。

「そのくなったといましたか」

「最初は」

「確認しましたか」

「呼びかけました」

由紀子は反応した。

目をけた。

の名も呼んだ。

数分には、自分でを起こそうとしたという。

「じゃあ、きていた」

は俯いた。

「はい」

「救急は?」

「呼んでません」

「なぜ?」

は何度かいた。

だが、最初にてきたのは、

「怖かった」

だった。

、川は配送会社の仕事のほとんどを自分で回していた。

医療器や介護用品を病院へ届ける仕事。

を運転できなくなれば、会社そのものが止まる。

の運転で処分を受けたこともあった。

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再び酒運転の事故と分かれば、取引先を失う。

「だからを病院へ連れていかなかった?」

し待てば、酒も抜けるとったんです」

瀬さんのの怪より、自分の酒が抜けるを優先した?」

は答えなかった。

事故、由紀子は倉庫内の休憩へ運ばれた。

ソファへ寝かされ、濡らしたタオルをに当てられた。

過ぎ。

由紀子は度、はっきり目をけた。

「帰る」

と言った。

は、

し休んでから」

と答えた。

「修平に話する」

その言葉を聞いたことを、川は認めた。

話させましたか」

「携帯が壊れていたんです」

事故の際、由紀子の携帯話は面へ落ちていた。

液晶が割れ、源が入らなくなった。

「会社の話はありましたね」

は黙った。

「なぜ使わせなかったんですか」

「警察を呼ばれるとった」

それが本当の理由だった。

由紀子が夫へ連絡すれば、迎えに来る。

を見れば病院へ連れていく。

病院では、どうして怪をしたのか聞かれる。

の酒気帯び運転もらかになる。

だから、

し待って」

と言い続けた。

頃になると、由紀子は吐いた。

会話も噛みわなくなった。

自分がどこにいるか尋ねられても答えられない。

はそこで初めて、庭へ話した。

青葉ホームとは仕事の付きいがあった。

困っているに預かることがあるとっていた。

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いの女性が転んだ」

庭の事がある」

「病院や警察にはきたがらない」

そう説した。

過ぎ。

由紀子は再びへ乗せられた。

「本は嫌がらなかったんですか」

浦が尋ねた。

は、

「もう、ほとんど話せなかった」

と答えた。

それは同ではなかった。

自分で拒否する力さえ失っていただけだった。

警察は当の青葉ホームの元職員も探した。

だけ、由紀子が運び込まれた夜を覚えている女性がいた。

元介護補助員の林文

「普通の入居者じゃなかったです」

は話した。

に男性が女性を連れてきた。

由紀子は歩けず、両脇を支えられていた。

部にはきな腫れがあった。

は、

「救急にった方がいい」

と言った。

は、

「本が嫌がっている」

と繰り返した。

「ユキさんは本当に嫌だと言いましたか」

浦が尋ねた。

は首を振った。

「何も言えてなかったです」

翌朝。

由紀子は目を覚ました。

が名を尋ねると、

「ゆきこ」

までは言えた。

名字はなかった。

族は?」

と尋ねると、

「しゅうへい」

と言った。

を渡した。

由紀子は震えるで、

【しゅ】

とだけいた。

「私、話番号が分かるか聞いたんです」

「どうでした?」

「数字をつくらい言ったけど、続かなかった」

庭へ、

元を調べた方がいい」

と伝えた。

だが庭は、

「川さんが族と話をつける」

と言った。

その族へ連絡が来ることはなかった。

事故の翌朝。

修平は警察署にいた。

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