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"6秒の着信" 第2話

事件、警察は午319分から410分までの51分を何度も再構成した。監カメラの刻にずれがないか確認し、別の登客が撮した画や写真も照したが、ジフンがへ、アリンがへ向かった事実そのものに違いはなかった。しかも2の歩き方を見る限り、喧嘩の末にに別れたようにも見えなかった。

特に捜査員が気にしたのは、アリンが分岐点でほとんど迷っていなかったことである。初めて訪れたで恋とはぐれたなら、普通は話をかけるか、周囲を探すか、なくとも標識をく確認するはずだった。ところが彼女は度だけを見た、そのままへ入っている。

方のジフンも似ていた。へ向かう取りには目を確認するようなきがなく、彼はっているのように歩いていた。しかし族や友への聞き取りでは、ジフンがを訪れたのは過に2度だけで、この分岐から先について特別詳しかったという事実はてこなかった。

らかになるが、2はそのの朝から完全に予定通りの登をしていたわけではなかった。ジフンはアリンにも話していないさな計画を用していた。それは彼女を危険に巻き込むためのものではなく、本来なら結婚になるはずの、ごくささやかな驚きだった。

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ただし2019、警察はそのことをらなかった。

4になると、では差しが急速にくなっていた。10半のでは夕方になると気温ががり始めるため、くの登者が入方向へ戻っていた。午4を過ぎての奥へ向かう者はなく、登を歩く隔も昼よりくなっていた。

410分頃、に設置されていた別の監カメラが、黒い物と赤い物を数分の隔を置いて捉えている。映像はく、顔を識別できるほど鮮ではなかったが、装や体格から当初はジフンとアリンだと判断された。これが、2について確認された最の記録とされた。

ところが、この映像にも説しにくい点があった。午319分にへ向かったジフンが、どういう経を通ってアリンより先にへ現れたのか、通常の登を使ったにはわなかったのである。急げば能ではないものの、それなら複数の登者とすれ違うはずなのに、黒いの男性についての確実な目撃証言はなかった。

アリンについても同じだった。午326分にへ入った、午410分頃の映像まで、赤いジャケットの女性をはっきり覚えている者はいなかった。葉の期には赤や黄着を着た登者がく、から映像を見せられても「あの女性だった」

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と断言できる者はいなかった。

さらに解なのは、携帯話の記録だった。ジフンとアリンの端末は午410分まで周辺の基局と接続していたものの、その直、ほとんど同じ帯に通信が途切れていた。バッテリーが完全に消耗したの記録とは異なり、の解析では利用者自源を落とした能性のい切断だった。

同士が偶然、ほぼ同じ刻に端末の源を切る。

当初の捜査員たちは、それほどなことだとは考えなかった。ではバッテリーを節約するために源を落とす登者もいるうえ、2が再会して相談した結果そうした能性もあったからだ。問題は、そのどこを探しても2の姿がなかったことである。

夜になってもジフンたちはソウルへ戻らなかった。午9を過ぎても族への連絡はなく、メッセージアプリに送られた文章には既読がつかなかった。アリンは旅ると必ず母親へ「着いた」「今から帰る」とい連絡を入れる女性だったため、午11頃には族の気にきくなった。

翌20、双方の族が警察へ届けた。当初はに迷った遭難事故と考えられ、翌朝から捜索準備が始められた。夜の気温を考えれば刻を争う状況だったものの、誰もがまだ「になれば見つかる」

っていた。

その予は、最初の1で崩れることになる。

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