"家賃55万の置き土産" 第7話
義母は正面へ座り、相変わらず厳しい顔で私を睨んでいる。
慎也も隣にいた。
「何しに来たんだよ」
最初にをいたのは咲斗だった。
「具も全部持っていきやがって。ばあちゃん困ってるだろ。父さんに養ってもらってたくせに、そこまでする必あるか?」
以なら。
その言葉に。
く傷ついた。
だろう。
けれど今は。
静かに答えられた。
「咲斗。あの具は私が買ったの」
義母がで笑った。
「ドラッグストアでパートしてるだけのあなたに、あれだけの物を買えるわけないでしょう」
私は慎也を見る。
彼は目を逸らした。
13。
彼が守ってきた。
「部として族を養う息子」
という義母の。
それを。
今。
私が終わらせる。
「お母さん、慎也さんから聞いてないんですね」
私は持ってきたファイルをテーブルへ置いた。
「このの賃、いくらかごじですか?」
義母は嫌そうに答えた。
「30万円くらいでしょう?」
「55万円です」
みちるさんが、わずこちらを見た。
咲斗も目を見いた。
そして私は。
次の事実を。
ゆっくり。
伝えた。
「その55万円、ここ数ずっと私が払ってます」
リビングの空気が変わった。
義母はすぐに慎也を見たが、夫は何も言わず線を落としたままだった。その態度だけで、私が嘘をついていないことは分伝わったようだった。
「どういうことなの、慎也」
義母が問い詰めると、慎也はようやくいをいた。
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「会社の業績が落ちて、俺の料もかなりがったんだ。5くらいから、まゆ子にも計を負担してもらってた」
「かなりって、どのくらいよ」
「昔の3分の2くらいだ」
義母の顔が変わった。
私が続けた。
「最初はりない分だけ補っていました。でも、それでも難しくなったので、今は私が賃を全部払って、慎也さんがそのの活費をしていました」
咲斗は信じられないという顔をした。
「でも、あんたパートだろ?」
「薬剤師のパートね。週5働いてるから、それなりの収入はあるよ。それに結婚してからずっと貯も続けてきたから」
「じゃあ父さんより稼いでるの?」
答えるか迷ったが、ここまで来た以隠す必はないとった。
「今の取りだけ比べれば、私の方がいもある」
慎也の表がさらに険しくなった。
彼のプライドを傷つけたいわけではなかった。
私はむしろ。
ずっと。
守ってきた。
義母にられないよう。
咲斗にも。
言わないよう。
13。
慎也が。
「族を養っている父親」
としていられるよう。
支え続けていた。
義母が唇を震わせた。
「でも、慎也には部当だってあるでしょう?」
「それも以ほどではありません。賃だけじゃなく、このの型や具を買い替えたも、ほとんど私がしています」
私は購入履歴のコピーを見せた。
蔵庫。
43万円。
洗濯乾燥。
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31万円。
テレビ。
27万円。
ソファ。
40万円。
ベッド。
ダイニングセット。
空気清浄。
調理。
しずつ。
13で。
買い替えたもの。
度に。
豪遊したわけではない。
活ので。
壊れたり。
必になったり。
するたび。
私が。
支払ってきた。
「だから持っていったの」
私は咲斗を見た。
「あなたのお父さんに養ってもらって楽をしてたからじゃない。私が買った物だから持っていっただけ」
咲斗は黙った。
みちるさんは先ほどから、らかに落ち着きをなくしていた。
そして。
番聞きたくなかった。
質問をした。
「賃……これから誰が払うんですか?」
私は答えた。
「ここへむたちでしょう」
「え?」
「咲斗たちは、これからここで暮らすんですよね?」
義母が慌てた。
「何を言ってるの。このは慎也のでしょう?」
「賃貸です。慎也さん名義で契約しているだけで、所しているわけじゃありません」
咲斗の顔が青くなった。
「55万なんて無理だよ」
「それなら、もっといところへ引っ越したらいいとう」
「俺、の取り14万くらいだぞ」
みちるさんが咲斗を睨んだ。
「ちょっと待って。ここにめば賃も活費もほとんどかからないって言ったじゃない」
「ばあちゃんがそう言ったんだよ」
の線が義母へ向かった。
義母もさすがに狼狽した。
「慎也が払っているとっていたのよ。今までずっとそうだったんだから」
「私、仕事辞めちゃったんだけど」
みちるさんの声が震えた。
産を控えているため退職したのだという。
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