"消えた23人の観光団" 第6話
鈴の横にいた捜査員が息を呑んだ。
「リストの男です」
李だった。
由美が「脅してきた男」と指摘した物。
「応援を呼べ。倉庫を囲む」
約30分、隊が配置についた。
鈴は拡声器を握った。
「警察だ。にいる者はてきなさい」
械音が止まった。
数秒の静寂。
突然、倉庫の裏からエンジンが唸った。
「裏だ!」
黒いワゴンが裏からびした。
警察両へ接触しながらへる。
2台のパトカーが追跡した。
鈴はそちらを任せ、倉庫へ突入した。
内部には、千葉の建物とほぼ同じ設備が揃っていた。
ステンレスの台。
医療器具。
薬品。
凍設備。
だが今回はつ違った。
「がいる!」
央の台のに、30代の男性が横たわっていた。
腕には点滴。
腹部には処置を受けた跡があり、顔はひどく悪い。
それでも息はしていた。
鈴がづく。
「警察です。聞こえますか?」
男性の瞼がわずかにいた。
唇が震える。
鈴はをづけた。
「……腎臓……取られた……」
「何いました?」
「3……医者……1……」
そこで男性は再び識を失った。
救急へ搬送される。
そのにも、捜査員は倉庫を調べ続けた。
今回は犯たちがすべてを持ちるがなかった。
薬品。
使いかけの医療用品。
メモ。
そして机のには源の入ったノートパソコンまで残されていた。
画面には国語のメッセージが表示されている。
「触るな。そのまま保しろ」
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鈴が指示する。
無線から追跡班の声が入った。
『対象両、国をへ。速度140』
約10分。
続報。
『農へ入りました。……見失いました』
鈴は目を閉じた。
また逃げられた。
だが今度は、者と量の証拠がある。
翌。
病院へ運ばれた男性の元は岩田浩司、41歳。
静岡でさな堂を経営していた。
術を受け、状態が定した午、鈴はだけ話を聞くことができた。
岩田によると、1かほどから国の男たちが2、3ずつへ来るようになったという。
よくべ、代もきちんと払い、には額のチップまで置いていった。
3。
そののから仕事を頼まれた。
「国語をし話せるなら、通訳を伝ってほしい。150万円払う」
の経営が苦しかった岩田は迷った末、受けた。
指定された所が、あの倉庫だった。
へ入ると4の男がいた。
雰囲気がおかしいとって帰ろうとした瞬、背から押さえられ、薬を注射された。
目覚めたには台のだった。
体はかない。
いガウンとマスクを着けた男がづき、国語で落ち着いた声をした。
「すぐ終わる」
次に目が覚めた、腹部に激しい痛みがあった。
くで男たちが、
「状態がいい」
「すぐ送れ」
と話していた。
岩田が呻くと、再び薬を使われた。
その、くから警察の拡声器が聞こえ、犯たちは慌ただしく逃げていった。
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「医者の顔は?」
「マスクで分かりません。でも50代くらい。背がくて……すごく落ち着いた話し方でした」
証言から似顔絵が作られた。
方、静岡の倉庫で押収されたノートパソコンの解析が始まっていた。
暗号化されたメッセンジャー。
数百件に及ぶ国語のやり取り。
注文。
額。
作業。
完。
サイバー犯罪対策の捜査官がつの会話を画面へ表示した。
《40代男性。肝臓。3以内》
そのには額が記されていた。
が、として扱われていなかった。
「本側の相は特定できるか?」
「なくとも4つのアカウントがあります。2つは国利用者と推定。残り2つは本国内です」
「所は?」
「つは成田空港周辺。もうつは港区です」
京都港区。
定期に同じ所からアクセスしている。
さらに追跡すると、本くのオフィスビルに辿り着いた。
登録されていた会社名は、
Kメディカル。
医療器販売会社だった。
代表者。
俊夫、45歳。
鈴は画面の会社報を見ながら呟いた。
「医療器……」
千葉。
静岡。
医療用品。
凍設備。
保容器。
点と点が、ようやくつに繋がろうとしていた。
翌午2。
捜査員は本のオフィスビル15階へ入った。
Kメディカルの扉をノックする。
「警察です。けてください」
で何かがく気配はあった。
だが返事がない。
鈴は隊員へ図した。
扉がけられる。
内は拍子抜けするほど普通だった。
机が2つ。
棚。
商談資料。
医療用品のカタログ。
ところが奥の部から焦げたの臭いがした。
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