"赤身を笑った女の末路" 第10話
リオンはさく息を吐いた。
「僕、をる」
「リオン」
「もう決めてる。就職してからずっと考えてた」
子は崩れるように子へ腰を落とした。
まるで初めて、何かを失う能性に気づいたような顔をしていた。
リオンは再び私たちへ向き直った。
「本当にすみませんでした」
またをげる。
私は胸が締めつけられた。
「あなたは悪くないわ」
リオンが顔をげた。
「私が言えるじゃないけど……あなたにはあなたのがある。幸せになってほしい」
リオンはしだけ笑った。
「ありがとうございます」
由美も頷いた。
「リオン君が謝る必、本当にないから」
子だけが、何も言えずに座っていた。
15。
私は子に庭を壊されたとっていた。
けれど目ののリオンを見て、初めて気づいた。
子の言に振り回されてきたのは、私たちだけではなかった。
番くにいた息子もまた、ずっと母親のき方に傷つけられていたのだ。
そのを最に、私は子と会わなかった。
寿司をたも、子から直接連絡が来ることはなかった。
私も連絡する理由がなかった。
数週、本部の事担当者から1件の報告ががってきた。
舗スタッフの契約更に関するものだった。
その資料のに「川子」という名があった。
私はそこで初めて、子の勤務状況を詳しくった。
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事担当者の説によると、子は以から接客態度について何度も注を受けていたという。
客の装や持ち物によって態度を変える。
購入額のない客に対し、骨にたい態度を取る。
同僚の庭環境や学歴、夫の職業を聞きし、何かと比較する。
若いスタッフに対しても、「そんな学しかてないの?」「その彼氏で将来丈夫?」など、仕事に関係のない発言をすることがあった。
度注されれば、そのでは反省したように見える。
しかししばらくすると、また同じことを繰り返す。
舗責任者からは複数回、改善を求められていた。
「社は、この件をごじでしたか?」
事担当者に聞かれた。
「いいえ。先偶然会って、初めてうちの舗で働いているとりました」
私はそのまま事実を伝えた。
「個な関係がありますか?」
「代の同級です。でも事判断には関係させないでください」
担当者は頷いた。
「もちろんです。規定に基づいて判断します」
調査の結果、子の契約は更されなかった。
接客業にふさわしくない言が繰り返され、改善も見られないというのが理由だった。
由美は寿司で「クビにしたら?」と言っていたが、私は切指示していない。
子が辞めることになったのは、私との過のせいではなかった。
彼女自が職で積みねてきたの結果だった。
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ただ、おそらく子はそうはわないだろう。
きっと「実乃里がを回した」と考える。
昔から、自分に都の悪い来事を自分自の言と結びつけて考えるではなかった。
もしそれができていたなら。
リオンがをるほど追い詰められることもなかったのかもしれない。
それから数か。
ある夜、由美が何となく落ち着かない様子で私のそばに座った。
「ねえ、ママ」
「何?」
「今度、パパとご飯でもこうかな」
私は驚いて顔をげた。
「正義と?」
「うん」
由美はし照れくさそうに笑った。
「あのおばさんに振り回された者同士ってことで」
「無理やりな理由ね」
私も笑った。
由美なりに、15会わなかった父親へ歩み寄るための理由を探しているのだろう。
「ママは緒にかない?」
その言葉にはし迷った。
正義と会ってみたい気持ちが、全くないわけではなかった。
けれど今更、3で族のように卓を囲む必もないようにえた。
夫婦は婚すればになる。
でも由美にとって、正義はたった1の父親だ。
「私はいいわ」
「そう?」
「由美が会いたいなら、会ってくればいい。きっとあのもぶわよ」
「うーん」
「あなたの娘は派に成して、学も卒業して就職しましたって、見せてあげれば」
由美はしばらく考えた、し嬉しそうに頷いた。
「そっか。そうだね」
私は久しぶりに正義へ連絡した。
話にた正義へ、由美が会いたがっていることを伝える。
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