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"赤身を笑った女の末路" 第9話

「はい。ごめんなさい」

自分のりと、リオンの仕事を比べることは別だ。

それは娘も理解していた。

けれど子には分効いたらしく、唇を噛みしめていた。

その直だった。

子が突然、作ったような笑顔を浮かべた。

「ねえ実乃里」

まで変わった。

「お願いがあるんだけど」

嫌な予がした。

「何?」

「さっきのことも、昔のことも謝るから……私をクビにしないで」

私はしばらく彼女の顔を見てしまった。

元々、そんなつもりなどしもなかった。

「別にってないわ」

「本当?」

子は昔から変わらないのね、とはったけど」

なぜかそれを「許された」と解釈したらしい。

子の顔にしたようなが戻った。

そして次に言った言葉で、私はまた驚くことになった。

「じゃあさ、親友待遇でお料もげてくれる?」

「自称親友でしょ」

私は静かに答えた。

子は目を瞬いた。

「え?」

「私はあなたを親友だとったこと、度もないわ」

そこまではっきり伝えたのは、おそらく初めてだった。

代から、子はに「親友」と言い続けてきた。

私は否定するのが面倒で、曖昧にしていただけだ。

「それに、私はうちの従業員には、を見したり、を比べたり、お客様を笑ったりしないでいてほしいとってる」

子の表くなった。

「何を言ってるの?」

「あなたを辞めさせるかどうかを、私が今ここで決めることはないってこと」

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「でも社なんでしょ?」

事には担当者がいるし、規定もある。私が個な好き嫌いで従業員を辞めさせることはないわ」

私は自分の皿から赤を取り、醤油をしつけた。

「そもそも、あなたがうちの会社で働いていること自体、今までらなかったもの」

子は満そうに声をげた。

「何よ、たいわね。昔からの付きいじゃない」

そのだった。

それまでほとんど黙っていたリオンがいた。

「いい加減にしろよ、母さん」

の声だった。

私の記憶にあるのリオンとはまるで違っていた。

子が驚いて振り返った。

「何よ、急に」

リオンは母親をまっすぐ見た。

「もう本当にが尽きた」

「リオン?」

「今ここで、実乃里さんと由美ちゃんに会えてよかった」

私と由美は顔を見わせた。

何のことか分からなかった。

するとリオンはがり、私たちに向かってげた。

「今のことも、昔のことも、母が本当にすみませんでした」

「リオン君」

私は慌てた。

「あなたが謝る必はないでしょう」

本当にそうだった。

子の言に、リオンの責任など1%もない。

15、彼はまだ9歳くらいだった。

由美緒に遊んでいた、おとなしい男の子。

母親が何をしようとしているのか、全てを理解できる齢ではなかった。

「でも、母が由美ちゃんからお父さんを奪ったのは事実です」

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リオンは顔をげた。

「正義さんは、僕にもずっと優しくしてくれました」

それを聞き、私はしだけ救われるいがした。

正義は私を裏切った。

由美も傷つけた。

その事実は変わらない。

けれど再婚、血のつながらないリオンにたく接していたわけではないらしい。

リオンは続けた。

「母さんは昔からずっと変わらない」

子が眉をひそめた。

「何よ」

「そんなだから、父さんもていったんだろ」

私はを疑った。

由美も同じだったらしく、私を見た。

「パパ、たの?」

私は首を横に振った。

私もらなかった。

子が顔を真っ赤にした。

「何を言ってるのよ。黙りなさい」

「僕もるよ」

今度こそ、子は言葉を失った。

「……何?」

「もう母さんと2であのにいるのは嫌だ」

「何言ってるのよ。親に向かって!」

「親だから言ってるんだよ」

リオンの声はきくなかった。

むしろ静かだった。

だからこそ、溜めてきたものが伝わってきた。

「僕、子供の頃からずっと見てきた。母さんが何でもと比べるところ」

子は黙っている。

「誰かがいいことあっても素直にばない。自分よりか、そればっかり気にしてる」

「私は族のために――」

「違うよ」

リオンは遮った。

「父さんも何度も言ってたよね。もうやめろって」

子の顔が張った。

「でも母さんは変わらなかった」

「違うわ。私はあなたのためにも――」

「母さんは自分のことしか考えてないよ」

その言葉で、子は何も言えなくなった。

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