"雪下の赤いマフラー" 第2話
1。
5。
10。
旭川には毎がった。
そして毎になると溶けた。
だが3の女だけは、まるで19981112の夕方でを止めたままだった。
それから17。
誰もが事件を「昔の未解決事件」と呼び始めた頃、1通のが見つかった。
2015の。
元郵便配達員の鈴は、自宅ので古い荷物を理していた。
退職してから何も使っていない革の郵便鞄、防寒具、古い配達区域の図。捨てようといながら、いがあるため残してきたものばかりだった。
そのから古びた鞄を持ちげた、内側の布が自然に膨らんでいることに気づいた。
指を差し込む。
の触があった。
「何だ?」
無理に引きすと、黄く変した封筒が現れた。
表面を見た瞬、鈴のきが止まった。
宛先は旭川央警察署。
消印は19993。
郵便配達員だった頃、何かの拍子に鞄の裏へ入り込んでしまったのだろう。
度も配達されていないだった。
差の名はない。
鈴は迷った。
しかし17の警察宛ての郵便物だ。
を確認した方がいいとい、慎に封をけた。
便箋は1枚だけ。
その最初の文章を読んだ途端、鈴はくの子へ座り込んだ。
『私は、美咲、、そして彩に何が起きたのかっています』
喉が乾いた。
旭川で暮らしていて、あの事件をらないはいない。
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当、鈴自も3の顔写真が載った捜索チラシを何度も配達した。
さらに読みめた。
『しかし真実は、町全体を傷つけるほど苦いものです』
『ようやく話すことができます』
『罪悪に耐えられなくなったからです』
最には、ただ1文字。
『Z』
鈴は何度も読み返した。
17。
このは、自分の古い鞄のに眠っていた。
もし1999に警察へ届いていたら。
何かが変わっていたかもしれない。
女たちの族は、17待たずに済んだかもしれない。
鈴は震えるで着を着ると、そのまま旭川央警察署へ向かった。
を受け取ったのは、佐藤警部だった。
1998当、佐藤はまだ若い警察官だった。
3が消えた夜、自分ものを歩いた。
用を確認し、空きを回り、凍える族から何度も同じ話を聞いた。
それでも何も見つけられなかった。
事件は、そのの佐藤の刑事のでも忘れられないものになった。
「資料を全部してくれ」
佐藤は部へ言った。
「旭川女子徒3失踪事件。19981112」
古いファイルが机へ積まれた。
当の図。
聞き取り記録。
写真。
3が並んで笑っている写真には、揃いの赤いマフラーが写っている。
佐藤は夜遅くまで記録を読み直した。
17にはだとわなかったさなことまで、今度は拾うつもりだった。
翌朝、旭川へ向かった。
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舎は部分に改修されていた。
それでものい差しのにつ造りの建物には、17と変わらない部分が残されていた。
資料を管理していたに事を説すると、彼女は緊張した顔で鍵をけた。
「1998の演劇部の資料は残っていますか?」
「あるといます」
古い棚からファイルを取りす。
何枚かめくったところで、佐藤のが止まった。
美咲、、彩。
3が台で台本を持って笑っていた。
写真の裏には、
『アンティゴネ 199811』
とかれている。
「当の顧問は?」
「田先です。もう退職されています」
キャスト表には、
彩――アンティゴネ。
――イスメネ。
美咲――コロスのリーダー。
とあった。
「演されたんですか?」
は首を横に振った。
「3が消えてしまいましたから」
佐藤は田の所を確認し、そのの午に訪ねた。
田は60代になっていた。
警察帳を見ると、彼女はしだけ目を閉じた。
「いつか来るとっていました」
部へ通される。
壁には古い演劇ポスターが残っていた。
佐藤は3の写真を机へ置いた。
「この劇について教えてください」
田は写真を見ながら、く息を吐いた。
「が『アンティゴネ』をやりたいと言ったんです」
「が?」
「ええ。でも主役に選んだのは彩でした」
その決定以、はらかに満を見せるようになった。
彩の台を訂正し、演技へ何度もをした。
「もっとく言わなきゃ」
「アンティゴネはい女じゃない」
田が止めても、の苛ちは収まらなかった。
そして失踪の1週ほど。
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