みかん小説
本棚

"近道看板の逆襲" 第6話

誰が何に何をしたか、映像で残す。

俺はにも正直に伝えた。

映像が残れば、が処分を受ける能性がある。

それでも設置していいか。

しばらくしてから返事が来た。

「やってくれ」

自分の息子であっても、事実なら隠すつもりはない。

そう言ったらしい。

俺は父と協力し、畑の数か所にカメラを設置した。

正面から見ても分かりにくい位置に置き、畑の入りと通が記録できるようにした。

だが、それだけではりない。

はすでに娘へ危険を及ぼしている。

何とかしてで畑へ入ること自体をやめさせる必があった。

そこで俺は、これまでが設置していた案内板を見ながら、あることをいついた。

板を信じてるというなら。

こちらも板を使えばいい。

ただし、目は事故を起こさせることではない。

畑の奥までらせず、途で必ず止まるようにする。

そして何より、その部始終をカメラに残す。

俺は数かけて準備を始めた。

が設置していた案内板には、ある特徴があった。

への

こちら。

そうかれた矢印を頼りにすれば、畑に詳しくないでも抜けられるようになっていた。

俺は度それらを全て撤した。

そして、自分で別の案内を置いた。

見すると、がこれまで使っていたものとよく似ている。

広告

ただし、む方向をしずつ変えた。

畑の作物が植えられている所からし、農作業用の空き側へ誘導する。

き止まりになる所だ。

その途には、物の侵入対策をしている区域があったため、そこにはきな注表示もした。

物よけ設備あり。

入注

が普通に板を読んで減速すれば、何も起こらない。

さらにき止まりのには、きな脂製の表示板を設置した。

軽く接触してもきな衝撃にならない素材で作られている。

本来は農作業への注喚起用に使うものだった。

「本当に丈夫なの?」

配そうだった。

「崖へ落としたりするわけじゃないよ」

俺は図を見せながら説した。

「途でちゃんと止まれる。板も何枚もしてある」

「でもさん、速度落とさないでしょう」

「だからこそ、最全な所にしてある。それより事なのはカメラだよ」

俺が指差した先には、防犯カメラの映像確認用モニターがあった。

「今度こそ全部記録する」

が自分で板を無し、私へ入り、注表示まで無する。

その映像が残れば、もう「証拠がない」とは言わせない。

父も準備を伝った。

「やるなら徹底に記録しろ」

「うん」

「ただし怪をさせるようなことはするなよ」

「分かってる」

俺の目は復讐ではなかった。

畑を守りたい。

広告

族を守りたい。

それだけだった。

準備がった。

俺は畑の入に残っていた板を、あえて1枚だけ利用した。

矢印の先を、全な農作業用の通へ向け直した。

そこから先は、俺が設置した案内へ自然につながる。

防犯カメラも作させた。

あとはが来るかどうか。

そのの夕方。

カメラの記録を確認していると、聞き慣れたエンジン音がくから響いた。

「来た」

だった。

畑の入りまで来ると、度速度を落とした。

運転席から板を見ている。

「今入禁止がねえな」

内の声までは記録できなかったが、元がいている。

やがてみ始めた。

最初の矢印に従い、いつもとはし違う方向へ入っていく。

数分

は違を覚えたらしく、ゆっくり周囲を見ていた。

それでも引き返さなかった。

次の案内板を見つけ、そのままむ。

は徐々に狭くなった。

ここは普段、型の農作業しか通らない区画だ。

きななら自然に速度を落とすはずだった。

さらにむと、物対策区域の注板が見える。

度止まりかけた。

だが、そのままんだ。

ししてタイヤ付きく揺れた。

急ブレーキ。

が止まった。

りてくる。

タイヤを確認し、何かを叫んでいる。

目にも激しているのが分かった。

だが周囲には注表示がている。

何より、この所そのものが平農園の私だ。

普通なら、その点で引き返すだろう。

は違った。

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: