"嘘を握った右手" 第5話
デジタル鑑識班が、削除された通信データの部を復元した。
契約は2014218。
それから約8か。
その番号から頻繁にかけていた相は、ほぼ1つだけだった。
末尾0412。
通話回数108回。
72回が夜10以。
最も遅いものは夜237分。
くても5分。
いは34分。
契約の相談にしては異常だった。
930。
健が姿を消したには4回。
午153分。
午48分。
午621分。
そして午946分。
最の通話は17秒。
その刻には、健はすでにのから消えていた。
「名義は?」
鈴が聞いた。
渡辺刑事が資料をめくる。
「プリペイドです。偽造された国名義。ただし基局は追えています」
「所」
「嶺から内帯。特に……佐藤えり子さんの自宅周辺がいです」
鈴は顔をげた。
佐藤えり子。
健が借りていたの主。
遺体が襲われた乾燥倉庫の実質管理者でもある。
警察は倉庫発見直、度彼女へ連絡していた。
その、えり子は言った。
「あの倉庫は何も使っていませんよ」
警察が内部の状況を説するだった。
鈴は午10、えり子にを求めた。
彼女は約束より12分く到着した。
濃いのコート。
黒いズボン。
髪はろで然と束ねられている。
化粧も乱れていない。
「夫もくと言ったんですけど、余計な誤解を招きたくないので1で来ました」
取調。
えり子はバッグを膝へ置いた。
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薬指には結婚指輪。
鈴が正面へ座る。
「田健さんと最に話したのは?」
「正確には覚えていません。失踪する数だといます」
「930は?」
瞬だけ、まぶたがいた。
「のことで話したかもしれません」
鈴はカレンダーの写真をした。
『19 佐藤社』
「この約束は?」
えり子は写真を見ろした。
「契約の話だったといます」
「どこで会う予定でした?」
「覚えていません」
「乾燥倉庫では?」
えり子の線が写真かられた。
「……あそこは何も鍵がかかったままでしたよ」
鈴は黙った。
その沈黙で、えり子も自分の言葉に気づいたらしい。
警察はまだ、倉庫へどう入ったか説していなかった。
「鍵がかかっていたと、どうして分かったんですか」
「族のですから」
「最、京錠を替えましたか」
「いいえ」
「鍵は誰が持っている?」
「昔の鍵がのどこかにあるといます。今は分かりません」
鈴は秘密の話番号を見せた。
「この番号をっていますか」
えり子は度見て、すぐ首を横に振った。
「初めて見ます」
「田さんは、この番号へ108回話しています」
「私と何の関係が?」
「基局記録のくが、あなたの自宅くです」
「がさいからなるんじゃないですか」
返答がすぎた。
鈴は別の資料を置く。
その番号の基局記録と、えり子のカード利用履歴、の移記録をねた表。
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えり子が崎の百貨で買い物をした。
秘密の番号も崎。
夫と県のホテルへ泊まった。
番号も同じ域。
夫が単独張していた期。
番号はえり子のと嶺周辺。
「話を捨てても、通信記録は消えません」
えり子の指がバッグの持ちをく握った。
鈴が聞いた。
「田健さんとは、どういう関係でしたか」
「主と借です」
「主と借が、夜2に30分も話しますか」
沈黙。
壁計だけが聞こえる。
やがてえり子が線を落とした。
「夫にられたくなかったんです」
「何を?」
「健さんと連絡を取っていたことを」
さらにいを置いて、彼女は言った。
「普通の関係ではありませんでした」
2の関係は、20142頃に始まったという。
の。
の確認で畑へ来たえり子は帰れなくなり、健の宿舎でがまるまで待った。
そこから個な連絡が始まった。
夫の張。
夜。
目を避けて。
で会ってもらないふりをした。
秘密の話番号もそのためだった。
「いつ終わったんですか」
「8末です」
「どちらから?」
「私です」
「理由は?」
「夫に申し訳なかった。それに健さんが……執着するようになって」
えり子は、健が夜まで話をかけ、のくへ来たこともあると話した。
別れを告げると夫へ全て話すと脅されたとも言った。
「証拠は?」
「メールは消しました」
「田さんの話にも残っていません」
「本が消したんでしょう」
者は反論できない。
鈴はその事実をく識した。