"アクセル細工の報い" 第4話
「まだまれてもいない子供のため?」
翔太は呆れたように笑った。
「もったいないよ。今使えばいいじゃん」
「それを決めるのは私よ」
声がしくなった。
「おじいちゃんが私のために残してくれたものなの。夫婦でも、翔太が勝に使いを決める権利はないわ」
翔太の顔から笑みが消えた。
「穂って、俺のこと切じゃないんだな」
「どうしてそうなるの?」
「ちょっとくらい俺のために使ってくれてもいいだろ」
「活費を払わない理由にはならない」
私はきっぱり答えた。
「今まで通り、翔太にも半分してもらう。私が代わりに負担するつもりはないから」
翔太はしばらく私を睨んでいた。
やがて乱暴にちがる。
「穂がこんな分からずだとはわなかった」
「翔太」
「もういいよ」
それだけ言い残し、翔太は寝へ入っていった。
結局、そのも活費は振り込まれなかった。
それどころか、翔太はそれ以、顔をわせるたび嫌を言うようになった。
「持ってるは気楽でいいよな」
「俺だけ働いて馬鹿みたいだ」
以なら笑って流せたかもしれない。
しかし、今の翔太が言うと冗談には聞こえなかった。
そして活費の次に、標となったのは事だった。
あるの夕。
仕事から帰った私は、蔵庫に残っていた肉とカット野菜を使って炒め物を作った。
簡単な料理だったが、帰宅したのが遅かったため、それでも作るだけで精杯だった。
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べた翔太は、突然箸を止めた。
「穂、最夕抜きじゃない?」
「そう?」
「これ、カット野菜使ってるだろ」
「そうだけど」
「もっとちゃんとしたもの作ってくれよ」
私はわず翔太の顔を見た。
「私も仕事をしているのよ。帰りが遅いはのために使うことくらいあるわ」
「はもっと頑張ってたじゃん」
「翔太もは料理してくれたわよね」
婚当初は、翔太が夕を作ってくれることもあった。
洗濯物を取り込んでくれたり、休みのに掃除をかけたりもしていた。
しかし今では、ほぼ全て私任せだった。
「満があるなら、自分で作ったらどう?」
翔太は骨に嫌そうな顔をした。
「なんだよ、その言い方」
「翔太の方がく帰るもあるでしょう」
「同僚の奥さんは共働きでも事と育児を完璧にやってるぞ」
「そのが何の仕事をして、どんな活をしているのかってるの?」
「俺たちは子供がいないんだから、それくらいできるだろ」
その言葉を聞いて、腹の底から苛ちが込みげた。
「事は妻の仕事ってってる?」
「そんなこと言ってない」
「言ってるのと同じよ」
私は箸を置いた。
「活費もまともにしていないのに、事まで全部押しつけるのはやめて」
翔太の眉に皺が寄った。
「穂ってそんなに自分勝な女だったんだな」
「自分勝?」
「俺のために尽くそうって気持ちないの? 遺産を独り占めして、その事まで適当って」
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「遺産はにも説したでしょう」
「はいはい。俺には1円も渡したくないんだよな」
翔太は子を引き、乱暴にちがった。
「もう穂には期待しない」
そのも言い争いは増え続けた。
事だけではない。
ある、翔太は自分の与細を私へ見せてきた。
「より料減ったから、活費の折半はきつい」
確かに以より収入はがっていた。
私は配になった。
「仕事で何かあったの? ミスしたとか?」
翔太はため息をついた。
「穂がを持っているのに、俺が仕事頑張るなくない?」
私はが分からず黙った。
「どういうこと?」
「最、真面目に回りするのが馬鹿らしくなったんだよ」
翔太は営業職だった。
成績に応じた当があり、それが収入にきく響していた。
「つまり、自分から仕事をサボって収入が減ったってこと?」
「サボったって言い方は悪いだろ」
「でもそういうことでしょう」
翔太には危がなかった。
むしろ私が分をすのが当然だとっているようだった。
「俺が困っているんだから、さすがに活費をめにしてくれるよな」
「さない」
「は?」
「翔太は働けないわけじゃない。自分で仕事を抜きして収入を減らしたんでしょう」
私は落ち着いて言った。
「今まで通り働けば、収入も戻るんじゃないの?」
「なんで俺がそこまで頑張らなくちゃいけないんだよ」
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