"凍った再婚式" 第6話
玲子から送られてくるいメッセージで、私は会の状況をった。
「今、司会者がにた」
「正夫さん、すごく嬉しそう」
「はるかさんも隣にいる」
そして次のメッセージが来る。
会の扉がいた。
から玲子に聞いた話では、最初は遅れてきた招待客だとったがかったらしい。
しかし入ってきたのは、祝儀袋を持った客ではなかった。
黒いスーツ姿の浜弁護士。
そして必な続きのため同していた関係者だった。
会に音が響いた。
それまで流れていた音楽が止まった。
ざわめきが波のように広がった。
司会者も何が起きているのか分からず、マイクを持ったままけなかったという。
浜さんは周囲を見回すことなく、まっすぐ正夫のまでんだ。
正夫の笑顔が消えた。
「林正夫様ですね」
正夫は瞬答えなかった。
会の線が集まった。
「……そうですが」
浜さんは革の鞄から封筒を取りした。
それを正夫ののテーブルへ置いた。
「浜法律事務所の浜です。林佳子様の代理として参りました」
私の名がた瞬。
正夫の顔が変わったという。
玲子はその、すぐに私へメッセージを送ろうとったらしい。
けれど目のの景から目がせなかったと言った。
浜さんは、会の全員に向かって話すために来たわけではなかった。
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正夫本へ必な文を渡し、内容を説するためだった。
ただ、100い招待客が静まり返っていたため、結果として周囲にも声が聞こえた。
「こちらは阪庭裁判所でめられる婚、財産分与等の続きに関する類です」
正夫は封筒を見た。
を伸ばさなかった。
浜さんはもう1つ類を取りした。
「また、共財産の保全について裁判所による続きがんでいます」
「何の話ですか」
正夫はようやく言った。
声がらかにずっていた。
浜さんは淡々と答えた。
「退職予定に伴う約2500万円の退職、京都内のマンション、及び確認されている複数の預貯座についてです」
会がさらに静かになった。
それまで正夫の族事をらなかったたちにも、ただの祝宴ではないことが分かった。
正夫は浜さんを睨んだ。
「こんな所でやることじゃないでしょう」
「ご連絡を差しげましたが、代理を通じた協議に応じていただけなかったためです。また、本はな事実確認の必があります」
浜さんは声を変えなかった。
「現も、戸籍の配偶者は林佳子様です」
誰かがさく息をんだ。
はるかが正夫を見た。
その顔から血の気が引いていったと、玲子はから教えてくれた。
「どういうこと?」
はるかの声が聞こえた。
正夫はすぐには答えなかった。
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浜さんが続けた。
「婚は成していません。したがって、現状のまま別の方との婚姻届を提しても、適法な婚姻関係を成させることはできません」
はるかが歩ろへがった。
「婚したって言ったよね」
正夫は周囲を気にするように目をかした。
「いや、続きがし残っているだけだ」
「し?」
「話はついてるんだ」
浜さんが静かに訂正した。
「林佳子様は、婚条件についてしておりません」
その言葉で、正夫が周囲へ説していた「円満婚」の話も崩れた。
玲子のくに座っていた共通の友が、声で尋ねたらしい。
「佳子さん、何もらなかったの?」
玲子は答えなかった。
ただ黙って正夫を見ていた。
浜さんは、財産についても説した。
京都の3800万円のマンション購入資に共財産が使われていること。
共同カードから披宴関連の支払いがわれていること。
共座から分けに資が移されていた記録があること。
退職についても、自由な移転や処分を防ぐための法続きがんでいること。
正夫は何度も「誤解だ」と言った。
だが、何がどう誤解なのか説できなかった。
100ので、私は彼を責めなかった。
私はそこにすらいなかった。
並べられたのは、正夫自が残した記録だけだった。
共座。
購入契約。
カード細。
遺言。
そして、婚していない戸籍。
それだけで分だった。
はるかはしばらく正夫の隣にっていた。
いドレス姿のまま、何度も何かを聞いていたという。
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