みかん小説
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"湖底の白衣" 第3話

ガソリンスタンド。

所。

港。

駅周辺。

考えられる所へ報を回した。

だがは見つからなかった。

まるで恵美子と緒に、この世から消えてしまったかのようだった。

1974になる頃、田恵美子の失踪について、きく3つの説が語られるようになっていた。

1つ目は、自分ので姿を消したという説だった。

失踪の現引きし。

アパートの契約についてへ尋ねたこと。

夜の話。

そしてしない往診。

それらをつなげれば、恵美子が何かを準備していた能性は確かにあった。

しかし、族や同僚はく反発した。

しいを始めたかったなら、どうして何も持たずに消えるんですか」

林は捜査員へ言った。

「先は、そんな無責任なではありません」

2つ目は、何者かによる事件に巻き込まれたという説だった。

偽の往診は、誰かに呼びされた結果ではないか。

規則正しい活を送る恵美子だからこそ、を把握していた物に狙われたのではないか。

患者のみを持つ者はいなかったか。

仕事のトラブルはなかったか。

警察は過の患者やを調べたが、決定物は浮かばなかった。

そして3つ目。

恵美子自が、自分のを終わらせようとしていた能性だった。

、この考えをく支持する捜査員はくなかった。

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仕事は順調。

患者から信頼されている。

経済にもきな問題はない。

親しい刻な争いも確認されていない。

から見れば、恵美子は「を捨てる理由のない」だった。

だが、の内側がから見えるとは限らない。

そのことを、このの誰もまだ理解していなかった。

が流れた。

ニュースで取りげられる回数もしずつ減った。

クリニックにはしい医師が入り、最初は戸惑っていた患者たちも、やがてその医師へ診てもらうようになった。

林はく勤務した護師を退職した。

それでも恵美子のことを忘れることはなかった。

「あの、もうし話を聞いていれば」

何度もそう考えた。

3

医療バッグ。

の鍵。

「1で戻ります」

あまりにも普通だった最の会話が、何経ってもかられなかった。

伯母は恵美子のアパートをすぐには片づけられなかった。

3、ほとんどそのままにしていた。

医学部の卒業証

写真。

用していた本。

捨てることはできなかった。

しかし毎見続けることも辛く、最終には箱へ入れて倉庫にしまった。

のトヨタ・コロナも見つからないままだった。

警察の記録では、方が分からない両として扱われ続けたが、とともに捜査の優先順位はがっていった。

恵美子は法にもしたものとして扱われるようになった。

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医師免許についても、期にわたり職務へ戻らなかったことで資格続きがんだ。

きているのか。

くなっているのか。

どこにいるのか。

答えのないまま、田恵美子は1者から、古い未解決事件の名へと変わっていった。

それでも、元患者たちは彼女を覚えていた。

「子供の頃、診てもらった」

「往診に来てくれた」

「おがなくても診察してくれた」

々の記憶ので、恵美子はいつまでも34歳のままだった。

そして失踪から21が経った19947

く止まっていたが、京から約80キロれた神奈川県の芦ノで突然き始めた。

その朝、へ来ていたのはレクリエーションダイバーの鈴だった。

は仲とともに本各へ潜り、形や魚の息環境を記録する活をしていた。

芦ノにも何度も潜っている。

特別珍しいものがある所ではない。

はそうっていた。

は濁りやすく、界は良くても数メートル程度だった。

そのさ15メートルほどまで潜り、底の斜面に沿ってゆっくり移していた。

植物を観察していた、ライトので何かを反射した。

属だった。

づいた。

をかけて積もったを、で慎に払っていった。

最初に見えたのは、錆びた属板だった。

さらにを落とす。

そして、そのから体の輪郭が現れた。

きが止まった。

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