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"止まったカードと空の家" 第6話

私が言うと、あやはそうな顔をした。

「何でママが謝るの?」

「だって、パパが……」

ってたよ」

「え?」

私は聞き違えたかとった。

「何を?」

「パパが何か変なの」

あやは淡々と言った。

「浮気っていうのは今分かったけど、からパパとママ、おかしいとってた」

「どうして?」

「ママ、笑ってたけどしそうだったもん」

私は言葉を失った。

自分では、あやのでは普通にしていたつもりだった。

正文と笑って話し、朝も作り、いってらっしゃいと送りした。

それでも子供は見抜いていた。

「ママ、最パパが帰ってくるとちょっと静かになるし」

「……そうだった?」

「うん」

あやは俯いた。

「パパがママをしくしてるんだとってた」

胸の奥から気にが込みげた。

「ごめん」

私は娘を抱きしめた。

「本当にごめんね」

「だから何でママが謝るの」

あやのさな腕が、私の背へ回る。

「悪いのパパでしょ?」

涙が止まらなかった。

「パパと婚してもいい?」

聞くべきではなかったのかもしれない。

判断を娘へ委ねるような聞き方になってしまったことを、すぐ悔した。

けれどあやは迷わなかった。

「いいよ」

「でもパパと緒にめなくなるよ」

「ママを泣かせるパパならいらない」

10歳の子供に、そんな言葉を言わせてしまった。

正文が聞いたらどんな顔をするだろう。

私はもうくあやを抱きしめた。

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それから私は、考えている計画を両親へ話した。

婚するに?」

母が目を丸くする。

「うん」

「本当にやるの?」

「やる」

父はしばらく黙っていたが、やがて笑った。

「俺は賛成だ」

「お父さんまで」

「そのくらいされても文句は言えん」

あやもを乗りした。

「私も伝う!」

「あなたは学優先」

「荷物くらいまとめられるよ!」

そこで私は、以から考えていたもうつのことを話した。

「実はね、しいを買おうとってる」

?」

母が驚く。

私たち夫婦は、マイホーム購入のために貯してきた。

財産として適切に理すべき部分は当然あるため、その続きも見据えて専に相談しながらめる必があったが、私自が独代から積みてていた資や両親の協力もあり、活のためのを準備できる見通しがっていた。

から気になっていた建売宅がある。

あやの学からも極端にくない。

私の勤務先へも通える。

ける距

「本当に買うの?」

あやの目が輝く。

「うん」

「自分の部ある?」

「あるよ」

「やった!」

さっきまで苦しかった部に、初めてるい声が響いた。

私は両親と相談し、できる限りく準備をめた。

正文には何もらせない。

浮気旅を引っ越しにする。

そう決めた。

そのの数週

表面は今まで通りの活を続けた。

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を作る。

仕事へく。

夕飯を作る。

正文の帰宅を待つ。

その方で、正文がいないを使って宅の続きや引っ越し準備をめた。

あやも協力してくれた。

「今は教科まとめた」

「見つからないようにね」

「押し入れの布団の奥!」

「すごい所に隠したね」

2で笑った。

正文の旅づくほど、私は落ち着いていった。

あれほど苦しかったも、

「あと何

と数えれば耐えられた。

そしてついに、旅の朝が来た。

正文は何もらず、浮かれた取りでた。

ドアが閉まった瞬

私はあやへ言った。

「引っ越すよ」

「やったー!」

その声を聞いた

ようやく私たちのしい活が始まるのだとえた。

引っ越し業者が到着すると、作業は気にんだ。

私とあやの荷物は、すでにほとんど梱包してある。

業者が段ボールを次々と運びし、具にも保護材を巻いていく。

「あや、その箱は?」

「私の本!」

いから持たなくていいよ」

「これくらい丈夫!」

あやはさな箱を抱えながら、楽しそうに玄関をき来していた。

これだけ見れば、ごく普通の引っ越し景だ。

しかしつだけ違うことがある。

正文の荷物にはをつけていなかった。

当然だった。

彼がにいるにまとめれば、計画がばれてしまう。

そこで正文が旅発した、残った気に片づけることにしていた。

「ママ、パパのどうする?」

「全部箱へ」

「これも?」

あやが正文の趣のスニーカーを持ちげる。

「それも」

「ゲームは?」

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